海中で胴体部分発見　福岡、女性会社員か

　１４日午前８時４０分ごろ、福岡市中央区那の津３丁目の博多港・須崎ふ頭付近の海中で、女性のものとみられる胴体部分が浮いているのを男性作業員が見つけた。県警は、３月に行方不明となり、切断された胴体の一部や両腕が見つかった会社員諸賀礼子さん（３２＝同市博多区）の可能性があるとみて身元の特定を急いでいる。

　県警によると、今回見つかった胴体は首の付け根から腹部にかけてで、両腕はなかった。衣服は身に着けていない。袋などには入っておらず、そのままの状態で海中に浮いていたという。

　現場近くで作業していた男性（３８）は「遺体は、接岸している船と陸の間の数十センチのすき間にあおむけに浮いていた」と話した。

　現場は、９日に諸賀さんの両腕が見つかった福岡競艇場（福岡市中央区）から数百メートル。同じ博多湾にある福岡市西区の能古島の海岸では、諸賀さんの下腹部から大腿（だいたい）部の付け根までが３月１５日に見つかった。

　諸賀さんは３月５日に勤務先の会社を出た後、連絡が取れなくなった。県警は諸賀さんが殺害された後、遺体を切断されたとみて捜査している。（共同）

　［2010年4月14日11時53分］