「李根鎬は？ 安貞桓は？」

韓国代表コーチ陣、W杯メンバーの状態チェックのため日・中へ

　サッカー韓国代表のコーチ陣の動きが慌ただしい。許丁茂（ホ・ジョンム）監督率いる韓国代表のコーチ陣は今週末、Jリーグで活躍する代表候補の「一斉チェック」に出掛ける。その後、中国・大連でプレーする安貞桓（アン・ジョンファン）の状態もチェックするという。

　鄭海成（チョン・ヘソン）ヘッドコーチとパク・テハ・コーチは17、18の両日、日本を訪れ、李根鎬（イ・グノ）＝磐田＝、李正秀（イ・ジョンス）＝鹿島＝、郭泰輝（クァク・テフィ）＝京都＝らJリーガーをチェックする。17日にはパク・コーチが磐田－大宮戦に足を運び、李根鎬のコンディションを確認する予定。昨年のワールドカップ（W杯）アジア予選でエースとして活躍したFW李根鎬は、最近スランプに陥っている。今シーズンはまだ、先月27日の京都戦で挙げた1ゴール止まりだ。

　レギュラーの座が固い朴主永（パク・チュヨン）＝フランス・ASモナコ＝も、最近2カ月はゴールから遠ざかっているため、李根鎬の状態に注目が集まっている。だが、W杯アジア予選のときのような高い得点力が復活しなければ、代表レギュラーの座は危うくなるという状況だ。

　 郭泰輝と李正秀は、代表のセンターバックに抜てきされる可能性が高い。郭泰輝は所属チームで順調に出場を重ね、負傷から復帰した李正秀もヘディングでゴールを決めるなど、コンディションは良好だ。鄭コーチは17日に郭泰輝の試合を観戦し、18日には両コーチがそろって李正秀の試合を観戦、その後韓国に戻り、許監督に報告する予定だ。

　許監督は、大連でプレーする安貞桓の状態もチェックすると語ったが、訪中スケジュールは未定だ。ベテランの安貞桓は、先月行われたコートジボワールとの親善試合で21カ月ぶりに代表へ復帰、後半45分間の出場で健在ぶりをアピールし、W杯代表入りの可能性が高まった。安貞桓の所属する中国スーパーリーグ・大連は18日にホームで山東と対戦するが、鄭、パク両コーチが日本入りする日程と重なっているため、安貞桓のチェックは先送りされる可能性がある。

　監督・コーチ陣は、選手を直接チェックする機会がなければ電話でコンディションを確認し、W杯最終代表23人を選抜する作業に入っている。欧州組では奇誠庸（キ・ソンヨン）＝スコットランド・セルティック＝と車ドゥリ（チャ・ドゥリ）＝独フライブルク＝の欠場が続き、コーチ陣も頭を悩ませている。

キム・ドンソク記者