亀田父、９０日間認定試合立ち入り禁止

　プロボクシングのＷＢＣ（世界ボクシング評議会、本部メキシコ市）は１３日（日本時間１４日）、３月２７日の同団体フライ級王座統一戦で王座から陥落した「亀田３兄弟」の長男・興毅（２３）＝東日本協会＝の父・史郎氏（４４）が試合後、裁定を不満として試合役員らをどう喝、暴言を吐くなどした問題で、メキシコ市内で史郎氏本人から事情聴取し、セコンドとして９０日間、ＷＢＣが認定する試合などへの立ち入り禁止を科した。

　ＷＢＣ懲罰委員会から出頭要請を受けている史郎氏はこの日、ＷＢＣのホセ・スライマン会長（７８）から約１時間半、通訳を交え騒動を起こした経緯などを聴かれた。処分は統一戦があった翌日の２８日から起算される。同会長によると「（史郎氏は）謙虚に自分の過ちについて謝罪した」とした。

　この問題で、日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）は前日、史郎氏に対して事実上の永久追放処分を科したが、世界王座を管轄する上部団体が、ローカルコミッションの処分に加え、追加の制裁を下すのは極めて異例の対応。ＪＢＣ・安河内剛事務局長（４９）はこの日、懲罰委員会が改めて制裁を出す可能性も示唆した。