駐韓米大使「韓国の高い教育熱から学ぶことも」

スティーブンス大使、光州・雪月女子高校を訪問

 「世の中は毎日変化しています。新しい環境に、好奇心と冒険心を持って挑戦する姿勢が重要です」

 13日午後、雪月女子高校(光州市南区)を訪問したキャサリン・スティーブンス(韓国名シム・ウンギョン)駐韓米国大使は、女子高生らに対し、外の世界に対する好奇心でいっぱいだった幼いころの話をし、1時間近く交流した。大講堂の1、2階を埋め尽くした1、2年生約840人は、校内投票で「一番会いたい成功した女性」に選ばれたスティーブンス大使の一言一言に拍手と歓声で応えた。

 スティーブンス大使との交流は、校内の英字新聞『雪月タイムス』の記者らの挑戦により実現した。編集陣が昨年9月、アンケート調査で1位となったスティーブンス大使へのインタビューを行おうと、何度もためらいながら電話をした後、昨年11月にインタビューを依頼する手紙と質問状を送った。今年1月に大使館側から、「大使が生徒たちの英字新聞発行などに深い関心を示し、会いたいと言っている」との話があった。講堂に立ったスティーブンス大使は、流ちょうな韓国語で教育と女性の社会的役割についてメッセージを投げ掛けた。

写真=キム・ヨングン記者

 「雪月女子高校、発音は難しいけど、本当に美しい名前です。雪と月のように純粋で美しいイメージが、皆さんと同じですね」と話した。続いて「韓国の教育熱は極端に高いと心配の声が上がっているのは知っていますが、米国はむしろ、もう少し教育熱が高まらなくてはいけません。オバマ大統領は米国の生徒たちが、韓国のように一生懸命勉強すべきだと考えているでしょう。今後、米国の生徒が夜中の12時まで勉強しなくてはならなくなったら、それは皆さんのおかげ」と話し、爆笑の渦に包まれた。

 さらに「韓国での女性の活動は、過去に比べ明らかに増えたけれど、まだ先進国に比べると少ないようです。女性の競争力が国家の競争力といえる時代を迎え、皆さんが21世紀の韓国の成功に重要な役割を果たすと信じています」と話し、続いて「一生懸命勉強し、一生懸命楽しめ(Work hard, play hard)」という言葉を引用しながら、「自分自身に合う仕事を見つけて、才能とアイデアを発揮し、努力すれば、その分野でトップになれるでしょう」と語った。

 短いスピーチの後、生徒らは英語で、韓国の教育熱や英語教育熱に対する大使の考え、子供のころの夢や学校生活、外交官として成功する秘訣(ひけつ)などを尋ねた。大使は、時に真剣に、時に冗談を交えながら、質問に答えた。「民主化の聖地」である光州に対する印象を尋ねたところ、「1980年の光州事件の犠牲者が今日の韓国の経済発展と民主化に寄与したことについて、深い尊敬の気持ちを抱いている」と答えた。

光州広域市=金性鉉(キム・ソンヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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