Kリーグ:今季得点増の要因はイエローカード!?
ファールの行為者に提示されるイエローカードと得点数は比例するのだろうか。あまり関係ないように思えるが、Kリーグに関して言えば答えは「イエス」だ。
Kリーグは2月27日に開幕。今季全35試合を行った時点での得点数は105点と、昨年の同じ期間に比べ30点上回った。1試合当たりでは3.0点で0.6点上回っている。サッカーのように得点の少ないゲームでは大きな変化といえる。
ただ、同じ期間審判が提示したイエローカードも、得点の増加とともに増えている。今季全35試合を行った時点で提示されたイエローカードは196枚と昨年に比べ38枚増えた。1試合平均は5.6枚と昨季に比べ1.1枚増えた。
選手らの技術力は昨季とさして変わりはない。専門家らはこれについて、「審判らがペナルティーエリアでイエローカードを提示することが多くなり、得点チャンスが増えたため」と説明している。
1試合当たりのファール数は今季35.5度と昨年の35.7度とほとんど変わらない。プロ連盟がイエローカード規定を厳しく適用したことで審判がイエローカードを提示することが多くなったのだ。また今季2枚目のイエローカード提示で退場処分となったケースも11度と昨季の4度を上回った。つまり、審判らがあまり状況を考慮せずに2枚目のイエローカードを提示しているということだ。
これ以外では実質試合時間が伸びたのも得点数に影響を及ぼしている。Kリーグは、昨季の観客とテレビ中継数の減少で厳しい批判を受けたことから今季は「5分さらにプレー・キャンペーン」を行い、全試合の実質試合時間を計測している。今季の平均実質試合時間は58分15秒と、昨季のそれよりも51秒長かった。全体的には2-3分ほど長くなったとのことだ。実質試合時間が伸び、得点数も増えたといえそうだ。
サッカー界では「もっと早く観客を楽しめるためのサッカーを行っていたら、状況は今よりもさらによくなっていたはず」と残念がっている。
キム・ドンソク記者
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