2010/04/04
HARU-KUN
Category :
love
未だに夢に出てくる『片想いの男の子』＝通称HARU君
HARU君との出逢いは、中学２年生の時
１学期初日から隣りの席で同じグループ班
２学期のの席替えでも、同じグループ班
第一印象…一番前の席なのに、授業中よく話しかけてくる能天気な子
それも
『今日、親が旅行で居ないから、ダブルベッドが空いてるんだ』
『泊まりに来ない？』
なんて、赤面モノの話を平気でしてくるHARU君
中１の時、隣りのクラスだったけど、私はHARU君の事知らなかった
だけど、HARU君は私の事を知っていた
（中１の学園祭の出し物で、自分が脚本を書き主役を演じた第二次世界大戦の演劇を
した事とか、中１の時の同級生♂が私の事をしょっちゅうイジリ、その同級生と仲が良く
色んな情報を得ていたらしい）
その時、中１時代に恋心を抱いていた同級生がいた私
中２のクラス替えで離れてしまったけど
（その時のコヤツも、放課後毎日のように私をプロレス技にかけ愉しんでいたので、
クラス内ではデキてる・デキてないと、隣りのHARU君のクラスでも噂だった）
ぶっちゃけ中学時代の私、『目が腐る』ってスカートめくりの対象外
女子にも、『おばあちゃんみたい』とせせら笑いされていた
自分の顔全てにコンプレックスを持っていて、常にからかわれて
いつしかハンカチで口を押さえて顔を隠すクセがついていた
HARU君、シュッとした面長で色白で面白いから女子には人気があった
中２の時、同じクラスで誰からも好かれていた太陽的な存在の女の子から告白されて
交換日記を始めた
２学期の席替えの時だったかな
ボソッとHARU君が私に言った
『今、○○ちゃんと付き合ってる形だけどさ
交換日記って面倒臭いし、オレ、○○ちゃんに興味ないから別れたいんだ』
えええーっ!!
そ、そんな事を私に話していいのか？？
そして驚きの言葉が続いた
『オレ、お前となら付き合ってもいいと思ってる』
『お前って面白いし、話してても楽しいし』
・
・
・
『その顔がなければ、な』
嬉しいやらショックやら……（涙
でも、そんな事言われてしまったらHARU君の事が気にならないワケがない
だんだんと恋心が芽生えていった
でも、ポーカーフェースだからそんな素振りは見せず
コンプレックスの塊だから、仲良しの友達にもひたすら内緒にしてた
それが、超口の軽い友人にポロッとこぼしてしまい
他のクラスで毎日一緒に通学していた仲の女の子が
『ブスのくせに』と私の陰口を言っていたのを知り、ますます落ち込んだ
３学期になり、クラス替えで離れ離れになってしまうかも、不安が襲ってきた
中２生活が終わった春休み、仲良しグループ数人で担任の先生の家に
自転車で遊びに行く事になった
行く途中、橋を通り階段で下におりなければならない場面があった
それをHARU君が手伝ってくれた
先生の家で暴れまくり、帰りに梅林公園へ寄った時
口軽友人が『せっかくだから、２人で写真を撮ってもらいなよ』
なんてお節介な事をしてくれて…
（彼女は彼女で片想いの男の子がいて、第二ボタンが欲しかったが自分の事となると
シャイになり、代わりに私がその男の子から第二ボタンを貰ってあげたので、彼女としては
お礼のつもりだったのかも…）
HARU君は快諾してくれた
微妙な距離で２人ベンチに座り、写真を撮った
他に同行したメンバーにもバレてしまったじゃないかーーー
・・・中３
やっぱりHARU君とはクラスが離れた
とは言っても、隣りのクラス
廊下で逢えば相変わらず会話をしていたが
６月くらいだったかな？
『ギターの弦、どこが一番安い？』って話しかけられたのが最後
その時の私の顔が真っ赤に反応してしまったから…？
以来、廊下で素通り
そんな時、HARU君が通う塾の営業がやってきた
HARU君に逢える!!
それだけで、塾を変わった
しかし同じ塾に通いながらも、会話はない
私はHARU君と一緒の空間にいられる事だけで幸せだった
もちろん、勉強も頑張った
テストの成績が貼り出されると、私はHARU君よりも常に上位だった
（英語・国語・理科に限る）
そんなHARU君は、一生懸命勉強して県内で２番目の難関校に合格した
それから東京の難関大学KOに進んだらしい
成人式で数年ぶりの再会
しかも、席が隣りの隣りでHARU君はかなりビックリしていた
すっかり地味なガリ勉になっていた
それから２年後の丁度HARU君が４年生の夏休み
たまたま私は実家に戻っていて、出勤時のバス内で偶然逢ったのが２回
その時の自分は名古屋で同棲していた
思わず声を掛けようと思ったが、成人式の時より更にドンヨリしたムードで
ヲタク化していて終始うつむき加減で、隣りに立っていた私にも気付かなかった
私が結婚してから、東京の難関大学Yの大学・大学院を卒業したクラスメイト♀から
聞いた
頭の良い同級生の多くは、東京の有名私立大学に進学したから
東京で中学の同窓会みたいな飲み会で、しゅっちゅう逢っていたらしい
彼女の話によると
当時のHARU君は
『将来は公認会計士になる』夢に向かっていた
そして
東京の希薄な人間関係の中での生活で、人格まで変わってしまい
人間不信に陥ってしまっていた…と
HARU君の親はアパレル関係の会社を経営していて、跡を継ぐものだと思っていたが
夢は叶えられただろうかな
淡い片想いの思い出をふと思い出した
今も別で、淡い片想いの最中だけど、片想いって切ないけどイイね
