「鳥人」ブブカ来韓、高校生に棒高跳びレッスン

 「素晴らしい選手になって、オリンピックで必ず優勝してほしい」

  「鳥人」と呼ばれる男子棒高跳びの世界記録保持者、セルゲイ・ブブカ氏(ウクライナ)=46=が大邱体育高校を訪れ、陸上選手を目指す高校生たちにワンポイントレッスンを行った。

 13日、大邱体育高の運動場。同校の棒高跳び選手、1年生のチェ・ミンヨン君が、4.6メートルのポールを手に助走を始め、ポールをボックスに力いっぱい突き刺し、空中に舞い上がった。スタートからジャンプ、空中での姿勢、着地までの動きを真剣に見守っていた銀髪のブブカ氏は、「棒高跳びを始めてまだ1週間もたっていないのに、なかなかの腕前だ。スタート前にポールを持つ姿勢を直して、もう一度跳んでみよう」と笑顔でアドバイスした。

 再度跳躍を見守ったブブカ氏は、チェ君に近づき、ポールの先が上を向くよう、スタート時の両腕のポーズを指導した。同氏は「ポールが地面の方に傾いていると、重みが感じられてスピードが出ない」と話した。

 30分ほどのワンポイントレッスンでは、チェ君ら二人が棒高跳びに挑戦し、ブブカ氏は「ジャンプするとき、体をまっすぐ伸ばして」「今のは良かった。もう一度!」と熱心に声を掛けた。「授業」を終えたチェ君は、「世界的に有名な選手なのでとても緊張したけど、本当に光栄だった。今日教えてもらったことを胸に刻みたい」と話した。

 国際陸上競技連盟(IAAF)の執行委員を務めるブブカ氏は、11日から行われているIAAFの委員会に出席するため大邱市を訪れた。同氏は現役時代に世界記録更新35回を達成。1994年に打ち立てた6メートル14センチの記録は未だ破られていない。

「鳥人」ブブカことセルゲイ・ブブカ氏が13日、大邱体育高を訪れ、棒高跳び選手を目指すチェ・ミンヨン君にスタート前の姿勢を指導している。/大邱=イ・ジェウ記者

大邱=崔洙豪(チェ・スホ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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