現代百貨店、系列食品会社3社を合併へ

 現代百貨店グループが系列の食品会社3社を統合し、国内最大の総合食品企業を設立する。デパートやホームショッピングなどの流通業のほか、食品産業をグループの成長動力として集中的に育成するという取り組みだ。

 現代百貨店グループは13日、食材流通会社の現代H&Sと団体給食会社の現代フードシステムの食品関連会社2社を上場系列会社として合併し、現代グリーンフード(仮称)を発足させると発表した。また食品流通、ベーカリー、外食事業を手掛ける現代F&Gも今年中に上場し、来年に合併させる。

 この3社が統合されれば、アワホーム、エバーランド、CJフレッシュウェーがリードしてきた総合食品業界の地殻変動が起こる見込みだ。現代H&S、現代F&G、現代フードシステムの昨年の売上高を合計すると1兆341億ウォン(約860億円)で、業界1位となる。また資産1兆920億ウォン(約910億円)、資本金8602億ウォン(約710億円)、経常利益890億ウォン(約74億円)、現金保有高2200億ウォン(約180億円)に達する。商品力や物流機能向上、コスト削減など相乗効果も期待される。

 現代百貨店の関係者は「追加の買収・合併を通じて、2015年までに売上高1兆5000億ウォン(約1240億円)、経常利益1500億ウォン(約124億円)を目指したい。中長期的にはデパートやホームショッピング、ケーブルテレビなど、流通メディア事業とともに総合食品部門をグループの成長動力として育成したい」と語った。現代百貨店グループは、系列会社のHCN(総合有線放送)と現代ホームショッピングも今年中に上場し、約5000億ウォン(約410億円)の公募資金を設け、成長産業発掘のためのM&A(買収・合併)を進める見込みだ。

金徳翰(キム・ドクハン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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