ソウル市長選候補の支持率、調査ごとにばらつき

 収賄罪などで起訴された韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相に一審で無罪判決が下されて以降、ソウル市長選候補の支持率調査の結果が、調査機関ごとに食い違っている。

 9日から12日にかけ、六つの調査機関が現職の呉世勲(オ・セフン)市長(ハンナラ党)と韓元首相(民主党)の対決を仮定し、世論調査を実施した。結果は、呉市長が20.9ポイント差で優勢との結果から1.6ポイント差で劣勢という結果までさまざまだった。韓元首相の判決公判が開かれた9日午後に実施されたリサーチビューの調査では、韓元首相が誤差範囲内で1.6ポイントリードした。GHコリア、リアルメーター、ザ・ピープルなどの調査では呉市長が6.0-7.5ポイントリードしたが、以前20ポイント程度あった差は大きく縮小した。

 しかし、ARS(自動応答電話調査システム)で実施された4社の調査とは異なり、電話調査方式で実施されたメディアリサーチと中央日報の世論調査では、呉市長がそれぞれ18.7ポイント、20.9ポイントリードし、以前と調査とさほど変わりなかった。

 結果がばらついたことについて、専門家はARSが使用されたかどうかのほか、設問の構成によって結果が左右されたと指摘する。韓元首相がリードしたか、両者の差が縮まったとしたリサーチビュー、GHコリアの調査は、支持候補を尋ねる前に韓元首相の裁判結果を紹介していた。一方、呉市長が優勢だったメディアリサーチ、中央日報の調査には、そうした文言は含まれていなかった。

 延世大のハン・ギュソプ教授は「支持候補を尋ねる前に、特定候補に有利または不利になる問題を紹介すれば、支持率に影響を与える可能性がある」と指摘した。

洪永林(ホン・ヨンリム)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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