宮内庁保管の「朝鮮王室儀軌」、さらに5種類
市民団体、81種類・167冊を確認
日本の宮内庁に保管されている「朝鮮王室儀軌」(朝鮮王朝時代、王室や国家の重要な行事の内容を整理した記録)が81種類あり、これまで知られていた76種類よりもさらに5種類多いことが分かった。
市民団体「文化財を元の場所に戻す運動」の事務局長を務める僧侶ヘムン師は13日、「日本共産党の笠井亮・衆議院議員から、『朝鮮王室儀軌の所蔵一覧』という資料を入手し、内容を調べた結果、宮内庁に保管されている朝鮮王室儀軌は81種類、167冊あることが分かった」と発表した。これは、国立文化財研究所による調査で昨年11月までに判明した数(76種類、154冊)よりもさらに5種類、13冊多いことになる。
今回新たに、宮内庁に保管されていることが確認された朝鮮王室儀軌は、1903年に第26代国王・高宗の側室・淳妃厳氏を「皇貴妃」として迎えた儀式を記録した「進封皇貴妃儀軌」、01年9月に淳妃厳氏を高宗の妃(きさき)とする手続きについて記録した「冊封儀軌」、04年7月に高宗の五男を「義親王」、七男を「英親王」とした過程について記録した「冊封儀軌」、第27代国王・純宗が即位する前に死去した純明孝皇后の位牌(いはい)を墓前に納めるまでの過程を記録した「殯(ひん)殿魂殿都監都庁儀軌」、朝鮮王朝後期の水原華城の築造に関する経緯や制度、儀式などを記録した「華城城役儀軌」の5種類だ。
文化財庁はこれまでに、宮内庁に保管されている朝鮮王室儀軌の正確な数を把握しようとしたが、同庁へ自由に出入りすることができないということが障害になっていた。これに対し、国会は2006年、朝鮮王室儀軌のうち、「明成皇后(日本での呼称:閔妃〈びんぴ〉)国葬都監儀軌」など71種類を返還するよう日本側に求める決議を採択し、さらに今年2月には、72種類の返還を求める決議を採択した。宮内庁に保管されている朝鮮王室儀軌が約80種類あるという事実は、07年に日本の国会の質疑でも取り上げられたが、具体的な確認作業が進められることはなかった。
キム・ギョンウン記者
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