携帯電話でネット電話、通話料35%値下げ

 LGテレコムは6月から携帯電話端末に無線LANを利用したインターネット電話機能を搭載する方式で、通話料を35%引き下げる。

 インターネット電話機能を使い、携帯電話間で通話した場合、通話料はこれまでの10秒当たり18ウォン(約1円50銭)から同11.7ウォン(約1円)へと大幅に下がる。同社はまた、インターネット電話機能で固定電話にかけた場合の通話料を3分38ウォン(約3円20銭)とした。これまでの料金体系では固定電話に3分かけると324ウォン(約27円)かかっていた。

 インターネット電話は、使用コストが高い電話回線の代わりに超高速インターネットを利用するため、通話料が安く、利用者が急速に増えている。

 LGテレコムは携帯電話に無線LAN機能を搭載し、超高速インターネットに接続できるようにすることで、通話料を実質的に値下げする戦略に出た。同社は「超低価格帯の携帯電話端末を除き、全機種にインターネット電話機能を搭載する計画だ」と説明した。

 インターネット電話機能の短所は、インターネットに接続可能な場所でのみ使用可能な点。同社はそうした問題を解決するため、同社のインターネット電話「MyLG070」用に整備した無線インターネット設備に誰でもアクセスできるようにする案を検討している。MyLG070の利用者数は現在170万人いる。これは全国の家庭やオフィスにLGテレコムが設置した無線インターネット接続設備が170万カ所あることを意味する。

 LGテレコムのインターネット電話機能全面導入を受け、携帯電話料金の値下げ競争に拍車がかかりそうだ。同社幹部は「現在でも競合社より料金が安いが、インターネット電話機能の導入で顧客に競合社よりもはるかに安い料金でサービスを提供できる」と説明した。

張祥鎮(チャン・サンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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