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【外国人参政権 欧米の実相】(1)教師が学校閉鎖を求めた (2/5ページ)

2010.4.10 07:55
2006年3月、教師が学校閉鎖を求めたベルリン・ノイケルン区のリュトリ基幹学校。ドイツの外国人参政権問題の核心があった(木村正人撮影)2006年3月、教師が学校閉鎖を求めたベルリン・ノイケルン区のリュトリ基幹学校。ドイツの外国人参政権問題の核心があった(木村正人撮影)

 ノイケルン区生まれのハインツ・ブシュコフスキー区長は、故ヨハネス・ラウ前大統領のクリスチーナ夫人とリュトリ校や周辺を視察し、その荒廃ぶりに驚愕(きょうがく)した。“還暦”を迎えていた区長は「私の政治人生も残りわずか。リュトリを最高の学校に変えて、流れを逆転させよう」と決心し、ベルリン州政府に協力を仰いだ。

 同区は、東西ドイツを分断していたベルリンの壁に沿って旧西ドイツ地域の隅に位置していたことから、開発が遅れた。戦後復興の労働力不足を解消するために、旧西ドイツ政府が呼び寄せたトルコ系労働者やアラブ系外国人が流入し、現在、区に居住する外国人の国籍は165カ国に及ぶ。

 区の人口30万人のうち移民背景をもつ住民は4割。18歳未満ではその割合が8割に達する地域もある。こうした若者の多くは、ドイツ語と母国語が入り交じった特殊な言語しか話せない。教師は生徒の暴力を恐れ片時も携帯電話を手放せない。授業が成立するはずもなかった。

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2006年3月、教師が学校閉鎖を求めたベルリン・ノイケルン区のリュトリ基幹学校。ドイツの外国人参政権問題の核心があった(木村正人撮影)

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