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亀田父 海外なら復帰OK?でも問題が…

 3月27日に前WBC世界フライ級王者・亀田興毅(23=東日本協会)が敗れた試合後、裁定を不服として父・史郎氏(44)が暴言を吐いた問題で、WBCのホセ・スライマン会長が13日(日本時間14日)、メキシコ市内で史郎氏から事情聴取し、90日間、ボクシングにかかわる活動を全面的に禁止する処分を科した。処分が解ければ史郎氏は海外限定でライセンスを取得しボクシングに携わることが可能となるが、海外での活動には問題もある。

 WBCの発表によると、史郎氏の事情聴取はメキシコ市内のレストランで約1時間半にわたって行われた。スライマン会長は「素直に謝罪していたし、JBCからすでに重い処分が科されている」とし、90日間、ボクシング活動を一切禁止する処分を科した。処分は興毅の統一戦があった3月27日の翌28日から起算し6月25日までとなる。

 史郎氏は13日に日本ボクシングコミッション(JBC)から事実上の永久追放処分を科され、国内では活動できない。だがJBCの安河内事務局長は「JBCの処分は国内に限定される」としており、6月26日以降は海外限定でライセンスを取得しボクシングに携わることが可能となる。

 例えば三男・和毅(18)が活動拠点を置くメキシコの場合は主要都市ごとにコミッションがある。関係者によると、世界戦でセコンドを務めた経験を持つ史郎氏なら、すぐにセコンドなどのライセンスを取得することが可能だという。日本から興毅と次男・大毅も呼び寄せ師弟関係を復活させることもできる。

 ただ海外での活動には問題もある。安河内事務局長は「海外に拠点を移した選手が、日本で試合を行う場合はその都度JBCがライセンスを発行する」と説明。ジム制度崩壊を防ぐためライセンス発行には制約があるとし「日本のジムの選手のようには試合が組めなくなる」と国内での興行が難しくなると指摘した。

 また、興毅と大毅が練習拠点にしていた亀田ジムは、立て直しを前提として東日本ボクシング協会から処分を保留してもらっているため、海外に脱出すれば同協会を裏切ることにもなる。亀田家は苦しい選択を迫られる。

 ▽亀田兄弟の今後 亀田ジムは無期限の活動停止となったため、東日本協会預かりとなった興毅と大毅は協会が推薦する他のジムで練習し、協会所属として試合に出場することになる。WBA世界フライ級王者の大毅には初防衛戦で元王者・坂田健史(協栄)との対戦が義務づけられており、安河内事務局長は興行権が入札になる可能性を示唆。その場合、協会が亀田ジム側の代理として参加するかは現時点では流動的だ。興毅の次戦は未定。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年04月15日 ]

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