ローカルニュース

「多くの命救いたい」 医師搭乗ヘリ就航

2010年04月15日

 鳥取県が運航する県消防防災ヘリに医師や看護師が搭乗し、傷病者の救急搬送時に現場で救急医療に当たる新たな制度が14日、始まった。17日に鳥取、兵庫、京都の3府県による共同運航が始まるドクターヘリと併せて傷病者の救命率の向上が期待される。

実演で負傷者をヘリに収容する隊員や医師ら=14日、鳥取県米子市流通町の県消防学校

 鳥取県と鳥取大学などが連携。鳥取空港に待機しているヘリが米子市の鳥取大病院付近に行き、医師や看護師を乗せて現場に向かう。ヘリには新たに心拍数の監視や超音波画像診断などの機器を約5千万円かけて搭載した。

 米子市流通町の県消防学校で就航式があり、鳥取大病院救命救急センターの平松俊紀医師(33)や看護師、県消防防災航空隊員らが、交通事故を想定した負傷者の搬送を実演した。

 平井伸治鳥取県知事は「よりよい救急医療を目指したい」と話し、平松医師は「ヘリの装備は整っており、スペースも十分。早い処置で一人でも多くの命を救いたい」と抱負を述べた。

 ドクターヘリが兵庫県豊岡市を拠点に運航されるのに対し、医師らが搭乗する鳥取県消防防災ヘリは、豊岡市と離れた鳥取県西部やヘリが着陸できない場所での活動を目的に導入された。



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