岩手のニュース

岩手・中尊寺の僧侶逮捕 16歳に性的行為の疑い

 盛岡東署は14日、岩手県青少年環境浄化条例違反の疑いで、同県平泉町平泉、中尊寺積善院副住職佐々木律秀容疑者(31)を逮捕した。東署によると「高校生と遊びたかった」などと容疑を認めている。
 逮捕容疑は3月25日午前11時ごろ、盛岡市のホテルで、市内に住む高校2年の女子生徒(16)が18歳未満と知りながら性的行為をした疑い。東署によると、2人は携帯電話のゲームサイトで知り合った。
 東署によると、佐々木容疑者は寺で生活する一方、一関市内でアパートを借りていた。携帯にはほかにも複数の少女と連絡した形跡があった。中尊寺は「アパートのことは知らなかった。寺では6年目で掃除や法事の準備などをしており、修行中の身だった」という。
 県警などによると、佐々木容疑者は既婚者で、中尊寺の佐々木仁秀執事長の長男。佐々木執事長は「一山としても重く受け止めており、おわび申し上げる」とコメントを出すとともに、役職の辞表を寺に提出した。
 中尊寺は2011年に世界遺産登録を目指す「平泉の文化遺産」の資産の一つ。寺側は14日夜に急きょ記者会見し「世界遺産登録を応援してくださっている皆さまには大変申し訳なく思っています」と謝罪した。
 平泉町世界遺産推進室は「あまりのことで驚いている。遺産登録の機運がしぼまないか心配だ」としている。


2010年04月15日木曜日

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