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「作文調書に署名要求」、村木被告改めて無罪主張…郵便不正公判 郵便不正事件に絡み、自称障害者団体「 弁護側の質問で、村木被告は「昨年6月の逮捕直後の取り調べの際、検事から『あなたは20日間の拘置後、起訴される』『私の仕事はあなたの供述を変えることだ』などと言われた」と説明。「組織として私を有罪にするという(検察側の)方針を感じた」と当時の心境を語った。 村木被告によると、検事が執行猶予判決の見通しを告げて自白を迫ったのは、逮捕から数日後。「私にとっては、公務員として30年間やってきた信用を失うかどうかの問題。その時も泣いて訴えた」と言葉を詰まらせた。 「言ってはいないことが書かれた調書を見せられ、署名を求められたこともあった」といい、署名を拒否すると、検事が「これは作文です。筆が滑ったところがあるかもしれません」と言って書き直しに応じたこともあったという。 ・
検察、供述調書を証拠請求検察側は被告人質問に先立ち、村木被告の関与を認めた捜査段階の供述を証人尋問で覆した塩田幸雄・元障害保健福祉部長(58)や凛の会関係者ら4人の供述調書を証拠請求した。今後、村木被告の部下らの調書についても証拠請求する方針で、「法廷証言より迫真性があり、信用できる」と主張。来月にも、地裁が採否を決定する見通しで、公判の行方を左右するとみられる。 検察側は事件の発端について、凛の会元会長・倉沢邦夫被告(74)が2004年2月25日、かつて秘書を務めていた石井一・参院議員(75)を議員会館に訪ねて証明書の発行を依頼し、石井議員が塩田元部長に電話をかけて対応を頼んだことにある、と主張する。 しかし、証人出廷した石井議員は「その日は、千葉県でゴルフをしていた」と証言。実際にプレーしていたことも後に証明された。塩田元部長も「石井議員から電話があった記憶はない」とし、「今となっては、事件は壮大な虚構ではないか」とさえ言い切った。 また、倉沢被告は「村木被告から証明書を受け取った」としたものの、村木被告に発行を依頼したことは否定。元係長・上村勉被告(40)も「証明書は独断で発行し、凛の会の別のメンバーに渡した」、上村被告の前任係長も「指示は記憶にない。村木被告は 公判では、検事が取り調べ時の供述内容などを記したメモを廃棄したことも明らかになった。裁判官が「供述の信用性を担保するためにも、メモは残しておくべきだったのではないか」と、取り調べ検事を問いただす一幕もあった。 (2010年4月15日 読売新聞)
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