プログラムをいくつも起動すると、メモリー不足である旨のメッセージが出たり、場合によってプログラムが起動しなくなることがある。十分なメモリーを積んでいてもこの現象が出る場合は、「デスクトップヒープ」というメモリー領域を拡張してやればよい。ちなみに、この領域はアプリケーションがウインドウやアイコンなどを表示するために使うメモリーで、3MBに固定化されている。
管理者権限のあるユーザーでログオンし、スタートメニューから「ファイル名を指定して実行」を選び、「regedit」と入力して「OK」ボタンをクリックする。レジストリ エディタが起動したら、次のようにキーをたどる。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM→CurrentControlSet→Control→Session Manager→SubSystems
「SubSystems」を選択した際に右の枠に表示される「Windows」をダブルクリックする。「値のデータ」にある「SharedSection=1024,3072,512」の部分を「3072」(3MB)から「6144」(6MB)に変更して「OK」ボタンをクリックする。この値は256の整数倍で指定する。
レジストリ エディタを終了してWindowsを起動し直せば、「デスクトップヒープ」が6MBに変更される。
元の状態に戻すには同様の操作で、「6144」を「3072」に戻せばよい。
「デスクトップヒープ」を増やすと通常の空きメモリーが減少するので、デフォルトの値の2倍程度までの拡張が無難だ。
「SubSystems」を選択した際に右の枠に表示される「Windows」をダブルクリックする |
「値のデータ」にある「SharedSection=1024,3072,512」の部分を「3072」(3MB)から「6144」(6MB)に変更して「OK」ボタンをクリックする |
筆者紹介 小泉力一 テクニカルライター。DOS全盛期からソフトウェア全般に関する著作を手がけ、「FD+LHA=かしこいMS-DOS」(アスキー)の執筆を期にオンラインソフトの紹介活動を開始する。最近はインターネットの活用をテーマにしたコラム等も手がけている。 |