2009-09-28 17:31:24

真面目に仕事

テーマ:日常

今日は午前中から真面目に仕事をした。

『中学サッカー小僧』の連載(今回は川崎の向島建スカウト)を書き上げ、サポーターズクラブの会報誌『ヴェルディズム』の原稿(服部年宏のインタビューなど)も一部送った。


それから、いくつかの仕事先に電話をかける。

「ヴェルディで、かくかくしかじかの動きがありまして、つきましてはページを取ってもらえませんか?」

先方の返事は「要点をまとめた企画書を」だったり、「ちょうどよかった。連絡しようと思っていたところ」だったりする。

基本オファー待ちだが、今回はこちらから仕掛けたほうが計画的に進められそうだ。

テーマや切り口、進行状況によって、媒体を使い分けたい。

ものによっては入念な準備や根回しが要る。


いま大事なのは、情報をオープンにし、多くの人で共有すること。

とりあえず、今週売りの『サッカーダイジェスト』に1本書いた。


ただ、迷いもある。

新体制が始まるからには後押しするほかなく、その値打ちも見出しているが、立ち位置が向こうに寄りすぎると問題が生じる。

自分の感覚を信用しすぎると危ない。

いずれそのへんのバランスを修正する必要は出てくるだろう。





2009-09-18 23:26:38

男と女 その九

テーマ:男と女

女は、つつましい暮らしを好んだ。

高価なブランド品を欲しがらず、必要以上に快適な住まいを求めるでもなく、それよりはささいなことで笑い、愉快に過ごす日々に感謝を忘れなかった。

それは尊い美点だと男は思っていた。


ところが、最近は様子が違う。

ゴオクヨンセンマンエン、ゴオクヨンセンマンエン……と呪文のように唱えている。

途方もない大金だ。


「今日、会社の同僚に『ヴェルディなくなっちゃったら、もういっこの東京を応援すればいいじゃん』って言われた」

「わかってないね」

「そう、わかってないの。死んでもできない」

「ごもっとも」

「いい人なんだけど、ヴェルディだけは嫌いみたい」

「まーあれだ。気持ちはわかる。それより関白は風呂に入りたいぞ」


男は亭主関白を気取り、女には自分を関白と呼ぶように言い聞かせてきたが、一向に定着の気配がない。

この日も、返事はそっけないものだった。


「関白がスイッチ入れてきて」

「はい、わかりました」

「ついでにゴミ捨ても」

「かしこまり」


女は新しい経営者がどれほどの器量を持つのか気にしていた。

男は初見で受けた印象を正直に話した。


ヴェルディをどうにかしたい気持ちは本物だと感じたこと。周辺取材でもそれを裏付ける証言があること。そのほか、新たな支援を得るためにはマスメディアを利用したイメージ戦略、行政やサポーターを巻き込んだ気運の高まりを伝えたいところだが、現状はうまくいっていないことなどをざっくり語った。


「期限までに、スポンサー料5億4000万集めないとダメなんでしょ?」

「マストやね。ただし、Jリーグは当初の事業計画より支出が減れば、ラインを下げる含みも持たせた。いかんせん、そのへんはあいまいだからよくわからん」


女はじっと何かを考えている。

男も視線を落とし、いま何をすべきか考えていた。






2009-09-15 22:50:41

Jリーグ理事会

テーマ:日常

初めて、Jリーグ理事会の記者会見というものに出掛けた。

本来、16時半に始まる予定が大幅に遅れ、19時過ぎにようやくスタート。

喧々諤々の議論があったようである。


で、ヴェルディの株主変更に関する件は、「明日、ヴェルディの臨時株主総会で発表されるのを待ってください」の一点張りだった。

僕の手元にある情報では、ここはクリアできる(承認される)はずなのだが。

結果がどうであれ、Jリーグ側が伏せた理由をなんでかなと考える。

「ヴェルディと約束したので」という言葉がヒントだった。

どうやら、日テレが上場企業だからということらしい。

翌日の株価に影響するのを避けた。

そうか。

ふうん。

投資家はどう判断するのかなァと思う一方、クラブの内部にとにかく日テレに迷惑をかけないように腐心している人がいるのだと分かった。


この日、2008年度Jクラブ個別開示資料も配られた。

見てびっくり、ヴェルディのチーム人件費は約26億となっており、全クラブの中でトップだ。

つまり、無茶苦茶やったんである。

それで降格した。

この才覚の無さを知れば、そりゃいやにもなる。


なお、最も注目を集めた鹿島×川崎の件は、中断の時点から試合再開。

妥当な決定だ。





2009-09-08 14:48:18

ごぶさた

テーマ:日常

日がな一日、『ミレニアム』(スティーグ・ラーソン著/早川書房)を読む。

あちこちの書評で絶賛されている、スウェーデン発のミステリー。

なるほど、先が気になってページをめくる手が止まらない。


サッカーを通じて世界が広がったおかげで、海外の小説を読むのが楽しくなった。

イェーテボリ……そうかそうか、と。

そこにサッカークラブがあるのを知っているよ。

ただ、それだけなのだが。

ささやかなリアリティ。


昨日はランドでサテライトリーグの札幌戦を取材した。

前半2点を失い、そのまま0-2で敗れる。

レアンドロは相変わらず鋭い切り返しで相手を翻弄。

何だか期待感をそそられる和田拓也はつなぎが雑だったり、攻撃にうまく絡めていなかった。

永里源気は安定して元気がある。


と、しばらくぶりのブログをしれっと書いてみる。

8月、ヴェルディはなかなか勝てず、同時にクラブ経営に関する新たな道筋が発覚し、民主党が政権奪取を実現、それらはさておき僕は大汗をかきながらフットサルをやり、己の下手さをかみ締め、気分転換に麻雀を打つもチョイ浮きで、そうこうしているうちにひと月も経っていた。


話題の東京ヴェルディホールディングス株式会社については方々に探りを入れているが、まだ頭の中で像を結ばない。

もっとも、複雑な問題をさも簡単そうに結論付けるものではなく、材料を提示できれば十分といえる。

あとは、それをもとに各々が判断を加え、理解に努めるだろう。

だが、現状はそれすらままならない。


はっきりしているのは、先に何が見えるのかという話とは別に、選べる立場にないこと。

15日のJリーグ理事会が山場だ。