長野市内の自営業男性とその息子夫婦の3人が行方不明になり、愛知県西尾市内で3遺体が発見された事件で、長野県警は15日未明、3人の遺体を遺棄したとして、会社員伊藤和史容疑者(31)=長野市真島町=ら男4人を、死体遺棄容疑で逮捕したと発表した。県警は事情聴取で「3人の遺体を埋めた」との供述を得て、14日午後から西尾市内を捜索していた。
他に逮捕されたのは会社員松原智浩(39)=同市真島町=、同池田薫(34)=同市吉田1丁目=、自営業斎田秀樹(51)=愛知県西尾市=の3容疑者。
県警の発表によると、4人は自営業の金文夫さん(62)ら男女3人の遺体を、愛知県西尾市南奥田町の資材置き場に遺棄した疑いがある。伊藤、松原両容疑者は、金さんの会社に勤めていた。
県警によると、14日の県警の捜索で発見された3遺体のうち1体は金さんと判明。残り2遺体も、行方不明となっている金さんの息子(30)と妻(26)の可能性があるとみて確認を急ぎ、3人が亡くなった経緯についても4人から事情を聴く方針だ。
また、金さんが長野市若宮で借りていた貸倉庫内の車からは10日、沖縄県出身で住所不定の宮城浩法さん(37)の遺体が見つかっており、県警は4容疑者と宮城さんとの関係についても調べることにしている。