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【郵便不正事件】省庁のキャリアシステムが背景か (2/2ページ)
このニュースのトピックス:郵便割引制度悪用事件
上村容疑者は特捜部の調べに、「凛の会側から何度もせっつかれた」と話す一方、「仕事ができない奴だと思われたくなかった。自己保身のためにやった」とも供述した。
同僚らが「仕事一筋でまじめな性格だった」と口をそろえる上村容疑者。なぜそこまでして仕事を済ませたのか。その背景に中央省庁のキャリアシステムを挙げる職員もいる。厚労省の課長ポストはほとんどキャリアで占められ、職員の人事評価は各課長の仕事。同僚らは「案件処理のスピードは評価の大きな要素になっていた。キャリアににらまれたくない一心だったと思う」と話す。
一方、キャリアの村木容疑者はまったく違う立場にいた。当時、障害者自立支援法の準備に追われ、国会議員とも調整を重ねていた。ある職員は「法案は障害者団体から負担増になると反対の声が上がっていた。野党の議員の口利きに過剰に反応し、部下の不正を軽く流してしまったのでは」と推し量った。
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