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塩森恵子 『純情娘 ガテン系』 (集英社・「ｙｏｕ」 連載中) その１５
今日は塩森恵子さんの「純情娘 ガテン系」の第１５回目です．年度初めということで，忙しくて一週間以上遅れてしまった．(^_^;) それにしても，塔子も上のイラストみたいに「化ければ」，佑馬も髪を切ったりすると思うんだけど，ゼネコンに勤めてない「職人」にそれは無理かも．死んだ親父は工学部の修士を出てゼネコンに入り，私が生まれた頃には一級建築士になっていたので，幼い頃は毎朝スーツを着て団地のバス停へ向かって行った記憶しかない (私も 幼稚園 にはバスと市電で通っていた)．その団地も今は老朽化で取り壊されて，立派な市営や「UR都市機構」の高層マンションへと変貌している．小学 中学年まではいつも商店街を通って帰宅してた頃の狭くて小さい「見晴トンネル」も今は２本の上下線へと分かれていたりする．小学校の向かいの雙葉のお嬢さん学校との間を港が見える丘公園へ登る急な細い坂も今では交互通行の信号がついていたりする．このマンガの舞台になっている上野の下町も，同様に色んな所が変わっていたりするのだけど，雑談はこれにておしまい．
一級建築士になったばかりの 28歳の 藤家佑馬 は振り袖を着た黒沢工務店の棟梁の 黒沢塔子 と初詣デートして以来，ひそかに塔子を女性扱いし始めている．そして，塔子も高校時代から「孤独な」佑馬の姿に憧れていたのであった．しかし，同じ高校でも佑馬は全日制普通科，塔子は工務店を継いだために定時制普通科．塔子は陸上部でストイックに走る佑馬の後ろ姿しか知らず，佑馬は定時制の塔子のことなどには全く関心がなかったのだ．
しかし，彼らに自宅ビルの建設を依頼したのが，いにしえの少女マンガ家の 武田道子 (白鳥姫子) であった．彼女の父親はがめつい金貸しで，近所じゅうから嫌われていた．しかも，向かいの「岩田石造店」の施工主の 岩田 氏は子供の頃から道子をいじめていた，犬猿の仲である．さらに，岩田邸の新築を手掛けたのは運が悪いことに，佑馬の大学の同級生で大手ゼネコン「集英建設」に就職した，同じ一級建築士になりたての 忍野克彦 であった．忍野は大学時代からプレイボーイで，女を捨てては佑馬に押し付けていたような，ろくでもない奴である．男にウブな塔子にモーションをかける忍野に，佑馬は不安でならなかった．
ところが，道子の機転で，彼女の「白鳥城」の建築現場の前で，イケメン・パティシエの 中山 峻 が作ったケーキと紅茶のパーティを開くと，岩田氏に賛同して「白鳥城」建築反対運動をしてた爺さんたちの奥さんや嫁たちが無料ケーキに釣られ，さらに道子がマンガ家の「白鳥姫子」だと知り，いたく同情してしまい，結局反対運動は内部から崩れてしまったのである．しかし，壁面工事を終えて上棟式へ行こうと佑馬が言ったとたん，彼の携帯に「世界の」名建築デザイナーである，佑馬の父親の 藤家 蒼 からの電話が入る．何と，佑馬の「婚約者」を連れてイタリアから一時帰国すると言い出したから，佑馬はキレてしまい，塔子は「身分違いの恋」(己斐ではない) が崩れ去るのに恐れおののくのであった．
しかも，わざわざイタリアへ佑馬の父親の藤家蒼を追っかけに行ったのが，何と集英建設の社長令嬢で，かつ大学時代に散々佑馬を玩んだ，悪女 の 阿辺百合香 だったのだ(笑) さらに上棟式の最中，百合香はいきなり花束を抱えて，佑馬の建設現場へやって来ては，盛んにイヤミを言い出すのである．
百合香のあまりものの「お嬢様」ぶりに，道子の専属税理士の 二本柳敏江 (ポンちゃん) は怒り心頭に達する(笑) でも，同じ「お嬢様」の道子は余裕たっぷり．幾らお金があり余っていても，お墓に囲まれた狭い自分の土地に５階建ての自宅兼テナントビルを建てたいと思ったのは道子自分自身なのだから．何も隣近所の墓場を買い漁って，さらに悪評を買いたいなどとは彼女は考えてもいなかったのである．
でも，やっぱり百合香の無茶苦茶な発言に，長身のポンちゃんは怒るのであった(笑) 同じ長身でも，ゲゲゲの女房とは偉い違いである．(^_^;) 佑馬もぶち切れてしまうのだが，百合香の作り話はさらに続くのだ．
しかし，あまりにも百合香のモーソーのひどさに，佑馬はただ呆れてしまうのであった(笑) 法政大のアホ教授がヒマに任せて作ってる「kaetzchen ウォッチャー」なる人権侵害ネットゴキ・ブログみたいなもんだな．こういうキチガイは無視するが宜しい．私の弁護士もログを読んでひたすら呆れていたもんなー(笑) 「よくもまぁ，これだけ妄想でブログが書けますね」と，一言．広島地裁に呼ぶだけじゃ面白くないですね，というのが弁護士の話だけど，マンガの内容には関係ないので「蟲」することにします．
しかも，明日の夜６時，百合香は自分の父親と，佑馬の父親の藤家蒼とが高級料亭 「花扇」 (他にないのか．詳しくは『ピュア メイプル パンケーキ』を) で会食するので来てと，佑馬に「花扇」の名刺を差し出して帰っていくのであった(笑) 佑馬はさすがに貧血を起こして倒れてしまう．
上棟式の片付けもほどほどに黒沢工務店の下宿にかつぎ込まれた佑馬は，一体百合香をおびき寄せたのは誰かと考え出す．すると，ようやく佑馬は忍野へ百合香の話をしてしまった，自分の軽率な行動に気が付くのであった(笑) やっぱり佑馬もお坊ちゃまである．敵は基本的に信用しないのがこの世の鉄則である．佑馬の世間知らずはまるで学校教員や病院の中に閉じこもってる医者のような「権威」と同じだ．藤家蒼の権威主義に歯向かって家を出た佑馬が実は一番権威主義に絡め取られていたというのは皮肉だ．
＃ しかも，百合香は大学時代と違って，整形して「美人」になっていたのである(笑) まるで韓国の女子大生みたいだ．あ，日本もそういうのがいたなぁ．権威主義者の藤家蒼が嫁さん候補に美人を選ぶのは当然だろう．でも，生まれてきた子供が女の子だったら悲劇だなぁ……．うちは男の子ばかりで良かった．(+_+)☆＼ばき!(--;)
すると，一番鳶の 内林 剛 は佑馬に「彼女の説得が無理そうなら お父さんにだけでも本当の気持ちをわかってもらうしかないのでは……」と提案するのだけど，佑馬は「無理だね うちの親父は権威主義だ その気がないなら その気になれって 言われるだけだろうな」と軽くあしらってしまう．すると，弟子の タクヤ が「だったらまたニセの恋人に会わせれば!?」とバカなことを言いだし，さらに同じく弟子の ゴロー まで「そうそう ついでに妊娠してるとか 言っちゃって！」と言うと，早速剛さんの息子の 真吾 はマタニティドレス着るなんて高いぜ，と言い出す．
そこへ道子とポンちゃんが登場(笑) 道子は「シンゴちゃんのマタニティー姿も見てみたいけど その場しのぎの対策は逆効果になりかねないわ 身元を調べられて すぐにバレてちゃ本気を疑われるだけよ」と言いだし，「ニセの恋人を仕立て上げるなら 本当に結婚しても大丈夫なような 独身でユーマくんに似合いの年頃の……」と提案し，塔子に目配せをする．
佑馬も塔子もお互いを意識して，激しく抵抗するのだけど，結局塔子が「恋人」の役柄を受けると言いだし，「やってやる！ つまんない事で工事を遅れさせたら あたしの責任だ 障害は自分の手でぶっつぶす！」と勇ましく宣言したのである．もちろん，百合香にこてんぱんに「傷つけられる」ことは覚悟して……．
そして，道子は塔子に明日の仕事を休ませて，拉致して行くのだ．まる一日，変身させるために．夕方６時に間に合うように，今晩からエステ回り，明日は朝からブティック・エステ回りという魂胆なのである．台所で夕飯を作ってた塔子の兄で社長の 築 が三階の佑馬の部屋へ入ってくると，一部始終を聴かされ，塔子も一種の箱入り娘なので心配だと言い出す．佑馬の回りにいる上流階級の人間とはまるで世界が違う所で過ごしてきただけに，父親の転落死で工学部を中退した築は「世界の違い」を嫌というほど思い知っているのである．同じ一級建築士でも「世界の藤家蒼」の息子の佑馬と，家業を継いで下積みからゲンバの苦労をしてきた築とは「住んでる世界が違っていた」のだ．佑馬は黒沢工務店の社員一同に「塔子の事は俺が守るよ 約束する」と告げたのです．
そして翌日の夕方，初詣の時と同様，道子の友人たちによって，塔子は「美人」に変身してしまった．第９回の時はこのような振り袖の「４段ぶち抜き」だったのですけど，
今回は質素な洋装の「４段ぶち抜き」で登場！ ちなみに建物は道子のマンションという設定になっている．単純な一点透視なので，製図の基礎が分かれば誰でも描ける(笑)
しかし，「一日がかり」という言葉にカチンと来た塔子はふくれっつら(笑) だけど，佑馬の「可愛いよ」という言葉で，ごろにゃん(笑) 塔子は一気に恋愛モード．道子も「彼氏に誉められて顔赤くするの あっちの親に好印象よ 佑馬くん お父さんの前で誉めてあげてね」と言うんだけど，これって彼女の仕事の「少女マンガ」の常套パターンやんけ(笑) 少女マンガ家の頭の中って，やっぱり「少女マンガ」の妄想の世界しかないのかしらん．(^_^;)
道子は少女マンガちっくに「ほんとに……うまくいくといいわね あの二人…」と，初詣デートのことを思い出すのだけど，税理士の二本柳は「うまくいかない方が面白いとは思いますがね」とリアルな事を言い出す．もしかして，建設費用の膨大をカタに取って，訴訟でも起こす気でいるんじゃないか，と思うのは世間の裏を知りすぎたせいかも知れない(笑)
タクシーで「花扇」に着いた佑馬と塔子は，佑馬の父親の藤家蒼と，集英建設社長で百合香の父親の 阿辺 社長がさしで飲んでいる部屋へと通される．藤家蒼はなかなかダンディな紳士である．さすがにこの父親には佑馬は頭が上がらない．佑馬は仕事柄，当然阿辺社長とも知り合いである．しかし，傍には着飾った百合香がいたのである．
そして，いよいよ，佑馬は勝負に出た！ 塔子を「自分の恋人」だと言って，紹介したのである．
次号ではどうせ，百合香が「昨日ゲンバにいた職人さんじゃないの？」なんてアホなことを言い出すに決まっている(笑) すると，すかさず佑馬はその通り，いま施工中のゲンバの工務店の娘さんで，すでに俺の子供がいる；親父，孫を認知してくれと土下座でもするんじゃないかしら(笑) 実際，塔子の上着はゆるゆるで，お腹が目立たないから，あとでゲンバに出て流産したとでも幾らでも言い訳はできる．
さて，来週の９号の話が上記の通りに進むかどうかが楽しみだ(笑) そろそろ，楠桂の『不育症戦記』(集英社オフィスユー 創美社コミックス) の話も書かないと．
あとがき それにしても 「老人党」なる「極右政党」 はほとんど 「オウム真理教」と同等の危険分子 だと言えよう．そもそも 「論理的な政治理念が存在しない」 (笑) 「民主党政治は日本を滅ぼす」とか「日本再生」とか訳の分からないことを言っているけど，それが何なの？ そもそも，スローガンに 「理由が存在しない」 のである．言ってみれば，単にスローガンを焚き付けることで，「思考回路を停止した，痴呆症の典型的な症状」 と診断される状態である．もはやこんな年寄りは政治の世界から追放するべきで，公開銃殺刑も必要不可欠であろう．政治の世界では暗殺も殺人も何でもアリである．こういう老人たちは早々に地獄へ送ってやるべきだ．同じように中田や橋の下なども 「単純に選挙に受かっただけのバカ」 だから 「行政経験などなきに等しい」 (笑) タイの政権交代のように，まともな精神を持つものならば，「国家主義のために「立ち上がれ」」などと世迷い事を言う「危険分子」は「国家反逆罪」に当たるから，即座に粛正するべきであろう！ 革命だ！ 革命を起こさなければならない．極右はこの際，全て粛正し，国民に恐怖を与え，二度と立ち上がれないようにしなければ，いつまでもこのような茶番は繰り返されるであろう．
きょうのつけもの Алла Пугачёва の特集です
Алла Пугачёва - Миллион Алых Роз
Алла Пугачёва - Как тревожен этот путь
Алла Пугачёва - Надо Же
Алла Пугачёва - Птица Певчая
Алла Пугачёва - Я Его Поцеловала (Витебск 94)
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＃ ちなみに「詐欺罪」も時効ですよ．(^_^;)
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http://www.asahi.com/national/update/0413/TKY201004130421.html
ネット中傷、プロバイダー賠償責任「限定的」 最高裁
2010年4月13日20時1分
インターネット上の掲示板「２ちゃんねる」への中傷書き込みをめぐり、最高裁第三小法廷（田原睦夫裁判長）は１３日、書き込んだ人の情報を開示しなかったことに対するプロバイダー（接続業者）の損害賠償責任を認める範囲について「権利侵害が明白か、重大な過失がある場合に限られる」とする初判断を示した。
神奈川県小田原市の学校法人湘南ライナス学園の学園長が「気違い」と書き込まれて名誉を傷つけられたのに、発信者を開示しないとして、プロバイダーを運営する「ＫＤＤＩ」（東京）に、開示と１００万円の損害賠償を請求。一審・東京地裁は賠償を認めず、二審・東京高裁は１５万円の賠償を命じていた。
プロバイダー法は、ネット上での権利侵害が明らかで、損害賠償の請求など正当な理由がある場合に限り、被害者側への発信者情報の開示を認めている。また、これを開示しなかった業者の賠償責任は、業者に「故意か重大な過失」がある場合に限定している。
第三小法廷は「発信者情報は表現の自由や通信の秘密にかかわり、いったん開示されると回復不可能」と同法の趣旨を尊重。今回の書き込み内容を検討し、「侮辱的な表現はあるが、具体的な根拠を示しておらず、社会通念上の許容範囲を超えたかどうか一見して明白とはいえない」として、学園長側の賠償の請求は退けた。
ただし判決は、発信者情報の開示そのものは認めた。この情報をもとに学園長側が発信者に改めて賠償を請求すれば、認められる可能性は残っている。（延与光貞）
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