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日韓で同じ個体の鯨肉販売 DNA鑑定で判明、密輸か(2/2ページ)

2010年4月14日20時16分

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写真:韓国のレストランで出されている鯨肉=非政府組織「海洋保護協会(OPS)」提供韓国のレストランで出されている鯨肉=非政府組織「海洋保護協会(OPS)」提供

写真:研究チームが韓国で購入した鯨肉のサンプル=スコット・ベーカー准教授提供研究チームが韓国で購入した鯨肉のサンプル=スコット・ベーカー准教授提供

 関西地方にある鯨肉店では、ほかの店とはまったく別の個体の肉が販売されているといい、「日本国内でも、密漁や密輸された可能性がある出所不明の鯨肉が出回っている」と主張している。

 こうした調査結果を09年6月、国際捕鯨委員会(IWC)の科学委員会に報告。捕鯨を続けている日本やアイスランド政府に対し、それぞれの国が持つクジラのDNA登録情報をIWC科学委員会を通じて開示するよう求め、捕獲個体の管理強化を主張している。

 これに対し、水産庁遠洋課捕鯨班は「鯨肉は科学サンプルで輸出する時ですら政府の承認が必要で、商業ベースでの輸出はない。もしも本当にその通りならば誰かが密輸、非合法に行った可能性がある。この問題について関心をもっているが、論文を見ていない段階では、これ以上、コメントできない」という。(松尾一郎、福島慎吾)

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