2010年 2月 19日(金)

書いとかなきゃならんだろう…てことで、男子フィギュア

バンクーバーオリンピック男子フィギュアが終わりました。
まずは大ちゃんおめっ!
クワドの転倒は惜しかったけど、今までのフリーの中でいちばん感動的な「道」だった。
いちばん表情豊かで、キュートで素敵な「道」でした。いろいろなことから逃げなかった大ちゃんに神様がくれたメダルです。
堂々とエキシ滑って下さい。楽しみ。
そして、ついてなかった殿。表情が今日は最初から硬かった。ちょっと運に見放されちゃいましたね。
クワド回避が正しかったのかどうかはわからないけれど、最後までがんばって七位入賞。泣かなくていいぞ。堂々と帰っておいで。
そんで、今回のベストパフォーマンスは、何と言ってもこづっ! 最高でしたっ!
私はこづと佐藤先生の師弟コンビがすごく好きなんだけど(何かとっても健全で正しい師弟という気がする)、今回のクワド回避をさせなかった佐藤先生のアスリートらしい指導ときっちり飛んで見せたこづのチャレンジャーとしての姿勢、素晴らしいと思います。
トリプルアクセルでの転倒はまぁ…ご愛敬かな。
素晴らしいディープエッジ。あれほど氷に愛されているスケーターはいないでしょう。何度でも見たくなる素晴らしい滑りでした。
特に私は、こづのSPのステップでの「蹴り」が好き〜。かっこいいと思いません? くふふ。
三人ともお疲れ様。胸張って帰ってきて下さい。トリノから考えれば、全員入賞なんて、凄すぎる。
他の競技でのていたらく(特にソリ系。競技前に失格なんて…代表から漏れた選手に何と言い訳する気だっ!)に比べれば、はるかに立派です。
団長の聖子さん、フィギュア陣のがんばり、しっかり見てくれましたか?

さて、まだ全部きちんと見ていないんですが。
プルの怒り…マスコミはまだよくわかっていないみたいだけど、彼は負けたから怒っているんじゃないんですよ。
フィギュアが、自分の愛して止まないフィギュアスケートが、競技として衰退していくさまに怒りを覚えているんです。
八年前、彼がヤグと闘ったあの恐ろしいような高レベルの美と身体能力の限界を競う競技から、今の誰でもできることを無難にこなしたものが勝つつまらない競技へと姿を変えてしまったフィギュアを何とかしたくて、彼は無理を承知で身体を絞り、帰ってきたんです。
しかし、ジャッジはつまらないフィギュア…男子なのに、女子でも滑れるようなレベルのプロを滑る代表格であるライサやチャンに高得点をつけ、クワドを降りたこづやランビ、プル、果敢にチャレンジしてきた大ちゃんを評価しなかった。
それを憂い、絶望し、怒っているんです。
表彰台で、彼は大ちゃんとはしっかりと握手してくれました。きっとこづのことも評価してくれているでしょう。同じ思いで戻ってきたランビのことも評価しているはず。
しかし、ライサとは目も合わせなかった。それが彼の答えだと思います。
私は今回のライサの金メダルで、競技としてのフィギュアは終わったと思っています。
女子でも同じことが繰り返されるでしょう。
シニアなのに、ジュニアレベルのプロを「完璧に」滑るスケーターが表彰台に乗るでしょう。
それが今の「フィギュアスケート」なのですから。

美しかったのは、何と言ってもランビでした。
彼はフラメンコを踊らせれば、スケート靴を履いているとは思えないほどのステップを踏んでしまうし、タンゴを踊らせれば、これまたこれ以上ないくらい「らしい」タンゴを踊ってしまう。
今回は「バレエ」でしたね。
たぶん、ノイマイヤーの「椿姫」見ているんじゃないのかな。
アームスとバレエでは言いますが、腕の使い方がまるっきりバレエの使い方でした。肩から指先まで本当に美しくて、あまり練り上げる時間はなかったはずなのに、素敵なプロでした。
彼はプロに戻ると思いますが、またぜひ滑ってほしい素敵なプロでした。
どこまでも優雅に舞った上に、クワド2発飛んでしまうなんて素敵すぎ〜! 
DVD撮ったから、あとでまた見ちゃお〜。

というわけで、ざっと雑感です。
個人的な感想でしかないんで、ファンの方、ごめんなさい。
でも、伊藤みどりの別次元のトリプルアクセル、ヤグとプルの火の出るような凄まじい空中戦をライブで知っている身としては…ね。




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