北海道厚沢部町で乳幼児4人が死亡した車両火災で道警江差署は4日、車の検証などを行い、車内と現場近くの路上から、使い捨てライターの着火部分とみられる金具2個を見つけた。道警は燃え方が激しい後部座席付近で何らかの原因でライターが発火し、車内のごみなどの可燃物に引火した可能性があるとみて調べている。また同日の司法解剖で、4人の死因は焼死と判明。今後、DNA型鑑定で身元を特定する。
道警によると、金具はいずれも高温で焼かれていた。路上には車内から落ちたとみられる燃えかすもあり、金具の一つは消火活動や車両を移動させた際に車内から落ちた可能性もあるという。
父親の棚橋智也さん(24)と妻季(ゆき)さん(21)は、車内後部の3列目シートにいた長女歩夏(あゆか)ちゃん(3)について「(スイッチを押すだけで着火できる)電子式ライターで火をつけたことがある」と証言している。また、車内は子供服やごみ類が散乱していたという。【佐藤心哉、岸川弘明、金子淳】
毎日新聞 2010年4月4日 22時33分