全日空は25日、福岡発羽田行き240便(ボーイング777-300型、乗客乗員502人)の副操縦士(61)が、搭乗前のアルコール検査で基準値を上回ったため、午前7時10分の出発が22分遅れたと発表した。
全日空によると、社内規定で出発の1時間前に呼気のアルコール濃度が1リットル当たり0.1ミリグラム以上の場合、懲戒処分の対象としているが、0.157ミリグラムが検出された。その後も検査を繰り返したところ、出発予定時刻4分前の4回目に基準値内となったため、副操縦士は交代させずに運航した。副操縦士は機長と福岡市内で24日、社内で定めた目安(ビール中瓶2本相当)を上回るビール中ジョッキ1杯、ワイン4杯を飲んだと話している。
全日空では「待機要員がおらず、欠航でなく運航維持を考えた。再発防止策を講じたい」と話している。【平井桂月】
毎日新聞 2010年3月25日 11時36分(最終更新 3月25日 12時52分)