公開日:2010.04.05
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
長見ヒューム管(株) | [大阪] ヒューム管、マンホール製造ほか |
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破産申請 / 負債総額 約26億6000万円
~近畿圏の有力メーカー~
TSR企業コード:63-004379-5
長見ヒューム管(株)(貝塚市二色中町9-1、設立昭和51年2月、資本金2000万円、長見次男社長、従業員46名)は4月5日、大阪地裁へ破産を申請した。申請代理人は紺谷宗一弁護士(弁護士法人御堂筋法律事務所、大阪市中央区南船場4-3-11大阪豊田ビル、電話06-6251-7266)。
負債総額は平成21年6月期末時点で約23億6000万円。
昭和48年11月創業。水道管などに使用するヒューム管(鉄筋を組み込んだコンクリート管)を製造する近畿圏では有力なメーカー。ヒューム管以外にもマンホールも製造するほか、コンクリート製品の卸売にも携わり、平成19年には自走式立体駐車場の設計施工にも進出していた。長らく年商10億円を超えることはほとんどなかったが、18年6月期に年商11億319万円を計上、その後は順次業容を拡大、21年6月期は値上げの効果もあって年商14億1815万円に伸ばしていた。
しかし収益性は低調に推移していたほか、過去の設備投資などのための借入金負担は重く財務内容は脆弱であった。また、一部では労使関係についてトラブルも抱えていたと聞かれていた。そうしたなか、今期に入って景気低迷の影響から受注環境は厳しく資金繰りも逼迫、このため、代表個人所有も含め不動産売却などにより資金環境改善に努めていたものの、これも限界に達して事業継続を断念した。
長見ヒューム管の業績推移
決算期 売 上 高 当期利益
平成19年6月期 1,258,494 (税込)8,738
平成20年6月期 1,303,796 (税込)5,161
平成21年6月期 1,418,155 10,083
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