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亀田家“父子分断”!3兄弟完全隔離要請

WBCへの事情説明のためメキシコへ向かう亀田史郎は軽装に着替え飛行機に乗り込む
WBCへの事情説明のためメキシコへ向かう亀田史郎は軽装に着替え飛行機に乗り込む
Photo By スポニチ

 亀田家に協会のメスが入った。亀田3兄弟の父・史郎氏(44)が裁定を不服として暴言を吐いた問題で、東日本ボクシング協会は12日、都内で定例理事会を開き、亀田ジムの五十嵐紀行会長(35)に対し協会員資格の無期限停止の仮処分を下した。また、史郎氏は自らもボクシング界から身を引くことを宣言したが、東日本協会は3兄弟の所属を協会預かりとすると同時に、ジム存続の条件として史郎氏と3兄弟の“完全隔離”を要請。ついに亀田家が“父子分断”に追い込まれた。

 亀田ジム存続の代償として、亀田父子が完全に引き離されることになった。約2時間半に及んだ東日本理事会の冒頭で、五十嵐会長は(1)ジム活動を無期限で停止し、解除の判断は協会に委ねる(2)亀田3兄弟(の所属)を協会預かりにする(3)本文や協会則に違反した場合は除名等のいかなる罰則を科されても異議を述べない――の3点を明記した上申書を提出。そのうえで、今後はジムの立て直しを図ることを約束した。

 理事会後の会見で大橋会長は「(管理責任を問われている)五十嵐会長からは協会員資格の無期限停止の申し出があった」と説明。東日本協会側はこの申し入れを全会一致で受け入れ、五十嵐会長に対する協会員資格の無期限停止の仮処分を決定。さらに、ジム立て直しに向けた善後策を協議する調査委員会を設置することも決めた。

 また、理事会の中で五十嵐会長は、セコンドライセンス無期限停止中で復帰を目指していた亀田3兄弟の父・史郎氏が自ら復帰の道を断念したことも報告。大橋会長は「ボクシング界から退き、ライセンスを自ら返上するというものだった」と説明した。

 今回の問題の主役は史郎氏だが、東日本協会はジムの会長による親睦団体のため、会長ではない史郎氏を処分する権限はない。そのため大橋会長は「史郎氏が指導したり、ジムの運営に口だしすることがないよう万全の体制を築けるかどうか」と、五十嵐会長の無期限停止の仮処分を解除する条件として、史郎氏と3兄弟の“完全隔離”を要請。6日の理事会では事実上の亀田ジム消滅を意味する五十嵐会長の除名を求める意見が噴出したこともあり「五十嵐会長にしっかりしてもらって、トレーナーやマネジャーといったジムの中身を代えた上で協会で処分を判断する」とし、史郎氏を排除した新体制が構築できない場合には、正式な処分として除名処分を下す可能性も示唆した。

 今後、処分が正式決定するまで亀田3兄弟の所属は東日本協会預かりとなる。亀田ジムを練習に使用させず、東日本協会が練習場所を確保する見通し。試合についても東日本協会がマッチメークなどのマネジメントを一手に担うことになるが、ファイトマネーをどう振り分けるかなど、細かい部分は今後の話し合いで決めることになる。

 いずれにしてもこれまでと決定的に異なるのは史郎氏がプロ活動に携わる道が完全になくなったこと。「3兄弟がボクシングに集中できるよう、五十嵐会長にしっかりしてもらうしかない」と大橋会長。3兄弟は今後、父であり師でもあった史郎氏の手から離れ、新たな第一歩を踏み出すことになる。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年04月13日 ]

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