 |
2010年4月12日(月) 19:25 |
|
 |
好適環境水でトラフグの卵が孵化
陸上の水槽で魚の大量養殖を目指す、岡山理科大学の山本俊政准教授の研究に注目します。 先週長崎から届いたトラフグの卵は、海の水を使わない環境でも孵化し、元気に育っています。 マグロの陸上養殖に向けまた一歩前進です。
生まれたばかりのトラフグの赤ちゃんを、真剣な表情で見つめる山本俊政准教授です。 山本准教授は、これまでに海水魚も淡水魚も同じ水槽で生活できる好適環境水と呼ばれる水を使い、トラフグを卵から成魚にまで育てる実験に成功していますが、今回は大型の水槽での大量養殖実験に挑戦です。 今月7日に長崎県から届いたトラフグの卵も、この好適環境水の中で次々と孵化―。 研究に取り組む山本准教授は、一般家庭への販売に向け着実な一歩が踏み出せたと話します。 孵化した1.5ミリ程のトラフグは、2センチぐらいにまで育てられた後、35トンの大型の水槽に移され養殖実験が本格化します。 このトラフグでの実験が、陸上でマグロを養殖するという山本准教授の夢につながっていきます。 漁獲量の減少が世界で問題となっているマグロ。 そのマグロの陸上での大量養殖を目指し、山本准教授の研究の日々が続きます。
|
|