ハリウッド映画「タイタンの戦い」(23日公開)のポスタービジュアルを、「聖闘士星矢」などを手がける人気漫画家・車田正美氏が手がけたことが11日、分かった。「アバター」で注目を集めた主演の俳優サム・ワーシントン(33)が登場するオリジナル版を星矢が“完全コピー”したもの。ルイ・ルテリエ監督が「‐星矢」の大ファンで、「タイタン‐」も強い影響を受けて製作したことから実現した。12日から全国の駅などで掲示される。
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史上最高興行収入を更新中の映画「アバター」で一躍スターダムにのし上がったワーシントンが、日本の人気マンガキャラになった‐。
映画「タイタン‐」は、人間として育てられた神ペルセウス(ワーシントン)が、家族を奪った敵や獣たちと戦うアクション・アドベンチャー。
同作に強い影響を与えたのがマンガ「‐星矢」だ。車田氏が1986年から「週刊少年ジャンプ」に連載し大ブームとなり、欧州を中心に海外からも熱狂的支持を受けている。
「タイタン‐」のフランス人監督、ルイ・ルテリエも同作の大ファンの1人。「タイタン‐」の製作にあたっては、同じギリシャ神話をモチーフに選び、「神々が鎧(よろい)を着ているのは、星矢への敬意から」と明言するほどインスパイアを受けたという。
これに対し、車田氏も「‐星矢」の実写版ともいえる「タイタン‐」の世界観やテーマに共感。通常版そっくりの“星矢版ポスター”を日本市場向けに描き下ろす形で、コラボが実現した。
描かれたポスター4点は、いずれも通常版のワーシントンと同じポーズを星矢が取っており、まさにワーシントンが星矢に生まれ変わったような絵柄。車田氏は「だれもが知っていながら知らなかった物語の扉がついに開かれた!この日がくるのを半世紀待ってたぜ!」とノリノリでコメントしている。
同ポスターは、東京・大阪など全国5都市の駅などで、12日から掲示される。