スリーパーホールドで船木誠勝を締め上げ、2年連続の栄冠に輝いた鈴木みのる(上)
「全日本」(11日、JCBホール)
チャンピオン・カーニバル優勝決定戦は、鈴木みのる(41)が船木誠勝(41)から裸絞めでギブアップを奪い、故ジャイアント馬場さん、スタン・ハンセンに次ぐ史上3人目の2連覇を達成。船木との遺恨も清算した。
会場の隅まで衝撃音が響いた頭突き2発が、逆襲の合図だった。強引にゴッチ式脳天くい打ちを決めた鈴木は、裸絞めで追い打ち。逆落としをはさんでそのまま絞め上げ、参ったさせた。
90年4月15日からの4度のシングルは、鈴木の4敗。ともに設立したパンクラスを、船木が04年に去ってからは憎悪が深まった。ようやく過去を清算した鈴木は一瞬、顔をくしゃくしゃにすると、船木を抱き起こして抱擁。手を挙げて健闘をたたえ合った。
鈴木は「今のアイツとちゃんと正面から向かい合って新しい関係を作ってみようと思う」と、長かった争いの終結を宣言。GURENTAIの活動停止も発表して過去に区切りをつけると、新たな一歩として「豚野郎!プロレスなめんじゃねえぞ!」と、3冠王者・浜亮太への挑戦を表明した。
(2010年4月11日)