若手弁護士がカクテルを…弁護士バー開店

　若手弁護士がボランティアでバーテンダーを務める全国初の“弁護士バー”が１２日、東京・ＪＲ渋谷駅近くにオープンした。「もしもの時に備えて、かかりつけの弁護士に出会う店」とのコンセプトで企画されたが、弁護士法に抵触する恐れがあると弁護士会から指摘され、当初想定していた法律相談などは行わない。

　店名は「リーガルバー六法」。カウンターに立つ外岡潤弁護士（２９）は飲食業のアルバイト経験などはなく、オリジナルのカクテル「ひまわり」の作り方を猛特訓した。「世の中の役に立つ店にしたい」と意気込んだ。

　出店をめぐっては、外岡弁護士が所属する第二東京弁護士会が昨年末、弁護士以外の法律事務の取り扱いやあっせんを認めない弁護士法７２条に抵触するとして計画自粛を要請。

　外岡弁護士らは法律相談はせず、弁護活動などに関する一般的な質問だけを受け付けることにし、相談料と誤解されかねないテーブルチャージも取らないなど計画を変更し開店にこぎ着けた。（共同）

　［2010年4月13日1時1分］