支持率低下に歯止めがかからない鳩山政権に民主党県連から新体制を求める声
支持率の低下に歯止めがかからない鳩山政権。ついに、県連から新体制を求める声が上がった。
12日、東京大学で入学式を迎えた。
東京大学からは多くの官僚を輩出しているが、新東大生は「わたしは官僚になりたいと思っていたんですけど、ずっと。今はなりたいとは思いません」、「(官僚の)地位を下げられている部分があるので、全然今、興味ないです」などと語った。
そして、東大の先輩にあたる鳩山首相について、新東大生は「ころころと言っていることが変わったり、本当にやる気があるのかわからない」と語った。
その鳩山首相は12日、核サミットに出席するためアメリカへ出発した。
渡米前、低迷する支持率について、鳩山首相は「国民のための政治をしっかりやっている姿を、まだ必ずしも見せきれていないと思っていますので。今までは、官僚の皆さんが中心となった政治であった。その議論のあり方、あるいは変化を見せきることが大変大事」と述べた。
あらためて官僚支配打破を掲げ、事業仕分けに力を入れると強調した。
こうした中、民主党新人議員たちが、事業仕分け第2弾に向けた公益法人の視察結果を持ち寄り、協議した。
そして、視察した100余りの法人のうち、3法人を「問題あり」とピックアップした。
報告書を提出した民主・田中 美絵子議員は「提出させていただいた調査書を仕分けされないように」と述べた。
午後からは、枝野行政刷新担当相、蓮舫議員らのもとに、次々と報告があがった。
今回の視察は、できる新人とできない新人を見極める意味合いもあるとの声があがっている。
民主・横粂勝仁議員は「議員たるもの、新人に限らず、己がやった仕事、その成果について、常に仕分けられる。それは選挙でもそうですし」と述べた。
一方、鳩山政権の中でも別の仕分けが始まっていた。
長妻厚労相は9日、「省内で仲良しクラブでやってて、できレースじゃないかと思われないように」と述べた。
厚労省で12日、独自の事業仕分けが始まった。
本家と同じく、民間仕分け人・政務3役立ち合いのもとで行われ、独立行政法人「雇用・能力開発機構」がテーマだった。
機構が持つ、訓練学校などが議論の的となった。
仕分けでは、仕分け人が「学生数に対して、事務職員が77人は多すぎるのでは」と指摘。
これに対し、雇用・能力開発機構側は「今、過渡期だと思っていただいて」と述べた。
実は、雇用・能力開発機構はすでに廃止が決定している。
議論中は発言しなかった長妻厚労相は、最後に「具体的に、これだけのお金をかけて、これだけの効果が上がっていると説明できないということであって、その場合、判断そのものができにくくなる」と述べた。
今回の省内仕分けについて、身内の厚労省内からは、「総理へのアピールでしかない」、「自らの身を切り刻むだけで、財務省がほくそ笑むだけだ」といった声があがっている。
こうした中、地方からは「仕分けるべきは幹事長」との声があがっている。
民主党岐阜県連は12日、県連としては初めて、党本部に速やかに新体制を築くよう、要望書を提出した。
これについて、小沢執行部を支える県連会長の平田参院国対委員長は「まあ岐阜はねえ、好きなのよ、こういうことが。新体制が何をさしているのかはわからない。(体制づくり)やってるじゃない、今」と述べた。
(04/12 19:17)