元横綱・朝青龍が来日 「引退相撲」についての質問に笑みも
元横綱・朝青龍が12日、日本へと戻ってきた。成田空港に姿を現した朝青龍の顔には笑みも浮かんでいた。
12日午後0時半すぎ、成田空港に姿を現した朝青龍は黒のスーツ姿、シャツは胸の部分を軽くはだけさせ、頭にはまげも確認できた。
「久しぶりの日本はどうですか?」、「引退相撲の準備は間に合いそうですか?」、「きょうの帰国は引退相撲のためですか?」などの質問に答えることはなかったが、「引退相撲のための来日か?」と聞かれると、笑みも見えた。
到着ロビーで朝青龍は、居合わせた旅行者たちに手を挙げ、応える場面もあった。
こうした中、朝青龍がイベントを2度キャンセルしたとして、損害賠償1,500万円を求められる訴訟を起こされていたことがわかった。
訴状などによると、朝青龍は2009年10月、埼玉県内のパチンコ店でイベントに出演する予定だったが、秋巡業前日のため、相撲協会から許可が出なかったという。
また、別の店舗で12月に組まれた代わりのイベントも、当日に「体調が悪い」としてキャンセルした。
原告側は、多額の損害を被ったとしている。
一方、相撲界では週末、神奈川・藤沢市で大相撲藤沢場所が行われた。
朝青龍引退による客足の低下が心配されているが、この巡業では満員御礼が出る盛況ぶりとなった。
トーナメント戦の決勝では、横綱・白鵬と新大関・把瑠都の一番となった。
優勝は把瑠都で、新世代の代表格として、着実に力をつけているようだった。
そして、気になる朝青龍について、東京相撲記者クラブ会友の大見氏は「辞めた直後と違って、非常に朝青龍に逆風が吹いています。こういう中で引退相撲を行うのは、ある意味非常に厳しい状況です。これから、朝青龍はのんびりしている暇はない。これからは愛想よくしないといけないと思います。今までみたいにいってたら、(引退相撲の)チケットなんか誰も買ってくれない」と語った。
(04/12 17:31)