2月に開かれた亀田大毅(左)のタイトル戦でリング上に姿を見せた史郎氏
神妙な表情で報道陣の質問に答える亀田ジムの五十嵐会長
亀田興毅
3月末のWBCフライ級王座統一戦で当時の王者、亀田興毅が敗れた直後、父史郎氏が試合役員らに暴言を吐いた問題で、亀田ジムは12日、加盟する東日本ボクシング協会(大橋秀行会長)に、ジムの無期限活動自粛を申し入れ、受理された。ジムは無期限で興行の主催や練習場所の提供ができなくなった。ただし、興毅や弟のWBAフライ級王者大毅らは、協会が一時的に身分を預かる形となり、ジムを移籍しなくてもタイトル戦などを戦える。協会の亀田ジムに対する処分は先送りされた。
この日、協会の理事会に亀田ジムの五十嵐紀行会長が出席し、活動自粛を伝えた。期間は未定で、解除の判断は協会に委ねるという。6日の協会理事会では、亀田ジムの除名を求める声も出たが、大橋会長は「今後、調査委員会を作って検討したい」として処分を先送りした。
また、亀田ジムは無期限停止中の史郎氏のセコンドライセンス返上を日本ボクシングコミッション(JBC)に申し入れた。JBCは13日の倫理委員会で史郎氏らへの処分を決める方針。