変わる韓国の結婚事情(下)

10年前に比べ大きく変化、婚姻件数は史上最低

 昨年、10代で結婚した女性は5297人に上った。その相手の男性の年齢は、35-39歳が1545人で最も多かった。これは、10代で結婚した女性のうち、中国や東南アジアの出身者が多いためだと考えられる。昨年1年間の国際結婚の件数は3万3300件に上った。

 韓国人男性と外国人女性の結婚は2万5100件、韓国人女性と外国人男性のそれは8200件に上った。韓国人男性と結婚した外国人女性は、中国・ベトナム・フィリピンの出身者が全体の81%を占めた。また最近、韓国人男性との結婚を暫定的に禁止したカンボジアの出身者は851人だった。

 カンボジア人の新婦は、2000年から02年には年間1-2人だったが、07年には1804人に増え、昨年には若干減少した。一方、ネパール人の新婦は、01年には二人だったが、04年に32人、07年は82人と増え続け、昨年は316人に達した。8年間で15倍に増えたことになる。

 米国人(昨年は416人)、モンゴル人(同386人)、ウズベキスタン人(同365人)、ロシア人(同139人)の女性との結婚も徐々に増える傾向にある。一方、外国人の男性との結婚には、変化が生じている。日本人男性との結婚件数が減っているのに対し、中国人男性との結婚が増えているのだ。

 中国人の新郎は、10年前には200人程度だったが、ここ数年で2000人を超える勢いとなっている。米国人の新郎は、10年前も現在も1000人台前半だが、中国人の新郎が急増したため、順位は日本人に次いで3番目となった。韓国人女性と結婚した外国人の出身国は、中国(2617人)、日本(2422人)、米国(1312人)、カナダ(332人)、イギリス(166人)、オーストラリア(159人)、ドイツ(110人)、パキスタン(104人)という順になった。

 国際結婚した男性の比率を地域別に見ると、全羅南道求礼郡が最も高いことが分かった。昨年結婚した同郡の男性136人のうち、44人の相手が外国人だった。10人中3人が外国人女性と結婚したことになる。このほか、忠清南道青陽郡・扶余郡、全羅南道康津郡・宝城郡、全羅北道鎮安郡、慶尚北道奉化郡で昨年結婚した男性も、20%以上が外国人を相手に選んだ。

姜訓(カン・フン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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