11日夜、長野県千曲市の神社で行われていた長さおよそ10メートルの大木の柱を地面に垂直に立てる祭りで、柱が突然倒れて、男性が死亡した事故で、警察は12日、現場検証を行い、祭りの運営に問題がなかったかなど調べることにしています。
11日午後7時ごろ、長野県千曲市土口の古大穴神社の境内で行われていた「建て御柱」という祭りで、長さおよそ10メートル、直径30センチの大木の柱が突然、倒れました。その際、柱の周りでロープを引くなどしていた男性4人が柱の下敷きになり、このうち神社の近くに住む会社員の篠宮宏幸さん(38)が病院に運ばれましたが、頭を強く打って死亡しました。また、32歳の会社員が腰の骨を折る大けがをしたほか、2人も胸などを打ってけがをしました。警察などによりますと、当時は柱に巻いた4本のロープをおよそ100人で引っ張り、地面に掘った深さおよそ1メートルの穴に柱を立てていたところ、バランスを崩したということです。当時、ロープを引っ張っていた29歳の男性は「突然、柱が倒れてきた。それで現場は騒然となってしまった」と話していました。警察は、12日午前9時半から現場検証を行い、祭りの運営に問題がなかったかなど調べることにしています。