ここから本文です
[PR]

最期まで執筆に意欲=3女でこまつ座社長の麻矢さん−井上ひさしさん死去

4月11日12時32分配信 時事通信

 「作品を読んでいただくこと、劇場に足を運んでいただくことが一番幸せだと言って旅立った」−。9日死去した作家井上ひさしさんの3女で劇団こまつ座社長の井上麻矢さん(42)は、11日午前、東京都台東区の事務所で記者会見し、亡父の思い出などを語った。
 井上さんは昨年10月に肺がんが見つかって以来、抗がん剤投与を受けながら次の作品の執筆を準備していた。体力が落ち、呼吸がつらそうだったという。3月半ばに入院、9日朝にいったん帰宅したが、同日夕に容体が急変。「自宅に戻って安心したのか、うとうとしているような感じで、眠るような最期だった」。
 20年来構想を続けてきた「木の上の軍隊」の執筆を治療で延期せざるを得なかったが、昨年完成した戯曲「組曲虐殺」の舞台には満足。「もう『組曲虐殺』が書けたからいいんだよ」と語る一方、広島の被爆者を描いた戯曲「父と暮せば」の続編として「今度は長崎のことを書きたい」と意欲を示していたという。 

【関連ニュース】
井上ひさしさん死去=作家・劇作家、「吉里吉里人」など
【特集】昭和の記憶 '60
【特集】昭和の記憶 '70
〔終戦特集〕太平洋戦争の歴史を振り返る
【特集】オバマ語録〜核兵器なき世界を

最終更新:4月11日14時28分

時事通信

 

この話題に関するブログ 2件

主なニュースサイトで 井上ひさし(1934-2010) の記事を読む

PR

PR
ブログパーツ

国内トピックス

注目の情報


主要メディア6紙の過去記事2年分を瞬時に検索。
全国紙の社説を比較する毎日新聞の企画「社説ウオッチング」。産経新聞の「社説検証」とあわせてチェック(本文有料)。

PR

注目の商品・サービス

  • プロが使う「情報収集ツール」の活用法