【東京】自転車専用道 あす全線開通 三鷹―武蔵野の市道かえで通り2010年4月9日
三鷹市と武蔵野市が昨年から整備を進めていた市道「かえで通り」(武蔵境南口−東八道路間)の自転車専用道(全長約二キロ)が十日、全線で開通する。歩行者と自転車の通行空間の分離が実現することで、自転車の絡んだ交通事故の減少が期待されている。 (高橋知子) 昨年四月、富士見通りから山中通りまでの三鷹市内の六百メートルは開通。今回は、武蔵境駅南口から富士見通りまでの武蔵野市内の三百八十メートルと、山中通りから東八道路に至る三鷹市内の一キロの約一・四キロが完成する。 道幅は二メートル。車道との間には柵が設置され、沿道の店や駐車場などに接する部分はブルーに着色して分かりやすくするなどの工夫がされている。 「かえで通り」は、二〇〇八年六月の調査で、ピーク時間(午後四〜七時)に千百七十二台の自転車が走行しており、自転車が絡む事故も〇四〜〇六年の間に二十八件発生した。安全に通行できる環境整備が求められていた。 同事業の総整備費は三鷹市が約一億七千万円、武蔵野市が約四千万円。〇八年に国土交通省と警察庁から「自転車通行環境に関するモデル地区」の指定を受けており、一部は国が補助している。 三鷹市では十日午前十時から、同市野崎三の京王ストア野崎店北側駐車場で開通式を行う。また、十〜十四日までの五日間、誘導員を十カ所に配置し、自転車道の正しい利用方法を通行者に呼び掛ける。
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