11日午後7時ごろ、長野県千曲市土口の古大穴(ふるおおあな)神社の境内で、御柱祭(おんばしらさい)でロープを使って立てようとした木の柱(長さ約10メートル、直径約30センチ)が倒れ、参加者の男性4人が下敷きとなった。
うち同市土口191の23、会社員篠宮宏幸さん(38)が頭を打ち死亡。同市屋代1137の2、会社員安藤主税さん(32)が骨盤骨折の重傷、2人が胸などの打撲。
千曲署によると、約100人の参加者がロープ4本で柱を立てようとしていた。細い3本のロープでバランスを取りながら、残りの太い1本で引き起こしていた。柱は2本立てる予定で、2本目を地面に掘った深さ約1メートルの穴に差し込んで立てる際、バランスが崩れ倒れたとみられる。同署が原因を調べている。
ロープを引いていた男性(44)によると、細いロープの1本が外れ柱のバランスが崩れた。男性は「柱の方向がずれたままみんなで引いてしまい、細いロープに力がかかった。日が暮れ雨が降り始めたので急いだのではないか」と話していた。