第二次大戦以来、アメリカの基本的な国家戦略は、アメリカが指導的な役割を果たし、アメリカの力によって安全と平和を確立しようというものであった。つまりアメリカは自らの力で世界を動かし、よその国はその後に付いてくればよいというものであった。
ところが、オバマ大統領のQDRをよく読んでみれば明らかなように、日本をはじめ世界の人々が世界の平和と安全を確立するのに努力をするのであればアメリカが喜んで助けよう、というものに変わっている。
このきわめて単純な変化に、われわれは注目しなければならない。いまアジア西太平洋において、新しい力は中国である。中国は貿易を拡大するだけでなく軍事面でも財政面でも影響力を強めつつあり、明らかに独自のシステムを確立しようとしている。
こうしたなかでオバマ大統領が明らかにしていることは、日本をはじめ東南アジアの国々が団結して中国と対峙し、自らの利益を守ろうとするのであれば、アメリカがこれまでどおり助けようというものだ。しかし日本や東南アジアの国々が何もせずアメリカにすべてを頼ろうというのであれば、アメリカは何もしない。助けもしない。
これがオバマ大統領のQDRの基本的な思想である。
オバマ大統領が日本に突き付けているのは、日本にとっては歴史的な大転換である。
先行きの見えない現在、ビジネスパーソンに求められるスキルとは?
2010年3月期から早期適応が始まる「IFRS (新国際会計基準)」。日本企業の会計処理を大きく変えるといわれるなか、われわれが意識すべきことは?藤沼亜起氏(前・日本公認会計士協会会長)にお話をうかがった。
夢の自動車「燃料電池車」が一般家庭に普及するのはもうしばらく先になるようだが、「燃料電池」自体は家庭に導入される日が近づいてきている。いよいよ「燃料電池時代」の幕が開こうとしているのだ。
質の高い眠りを得るためには、どのような寝具を選ぶのがよいのでしょうか。そのポイントを伺いました。
世界に冠たる科学技術立国で知的民族国家である日本は、先進国の中でもフランスと共に天然資源には全くと言ってもいいほど恵まれない国である…
木内博一 (農事組合法人「和郷園」代表理事)
かつてないほど農業に対する関心が高まるいま、カリスマ農業経営者が「農」を通じたほんとうの日本活性化策を語る!
第2回 食のデフレは終わらない
野口悠紀雄(早稲田大学教授)
「オフショア」「タックスヘイブン」の姿を知ることで、日本経済の問題点と進むべき道が見えてくる!
第2回 タックスヘイブンは存在悪か?