中国製ギョーザで中毒症状

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2007年12月、中国産冷凍ギョーザで健康被害。2010年3月に中国で毒物混入の容疑者が逮捕された。[関連情報]

ヘッドライン

「中国は被害者論」崩れ当局に不信…毒ギョーザ

 中国製冷凍ギョーザ中毒事件は、中国当局が3月、国内での犯罪だったことを自ら認める異例の展開となった。(読売新聞)
[記事全文]

疑問山積の毒ギョーザ、幕引き急ぐ中国の思惑は? - 産経新聞(4月11日)
<毒ギョーザ事件>容疑者逮捕で中国人“揺れる自尊心” - サーチナ(3月28日)

◇中国国内での混入に否定的だった
殺虫剤混入「中国での可能性極めて小さい」…公安省会見 - 読売新聞(2008年2月28日)
混入場所 - 日中の見解。関連情報エリア

◇逮捕報道は控えめ
中国国内の独自報道はゼロ ギョーザ事件、当局批判許さず - 中日新聞(3月30日)
毒ギョーザ、北京では低調報道…ネット警戒? - 読売新聞(3月27日)

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ギョーザ事件 逮捕でも残る謎(10日) ...

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事件概要

2007年12月下旬以降、コープなどで販売された中国製冷凍ギョーザを食べた消費者が中毒症状を訴えた。2008年1月30日、冷凍ギョーザから農薬成分メタミドホスが検出されたことが判明。中国側は当初「中国国内で農薬成分の混入はない」としていたが、6月中旬に中国でも被害があった。
2010年3月26日までに、中国の警察当局は、ギョーザに毒を入れたとして、ギョーザ製造元「天洋食品」の元臨時職員の36歳容疑者を拘束した。

特集

事件の経緯

日 付摘 要
2007年12月28日千葉市稲毛区で中国製冷凍ギョーザを食べた2人おう吐。1名入院。
2008年1月22日千葉県市川市で中国製冷凍ギョーザを食べた5人がおう吐。1名重篤、4名重傷。
1月30日厚生労働省が天洋食品製冷凍食品の販売中止と輸入自粛を要請。
日本たばこ産業が冷凍食品の一部回収についてを発表。
日本生活協同組合連合会がお詫びとお知らせを出し回収対象商品を発表。
2月1日稲毛区の主婦が「コープ花見川店」で購入したギューザから許容量9倍超のメタミドホスを検出
2月2日天洋食品は、工場での農薬混入を否定。
「この2年間で原料や製品から基準を超えた残留農薬が検出されたことはない」
2月3日兵庫県警が同一製造日の6袋からメタミドホスを検出。うち1つに袋に穴。
2月5日日生連はギョーザから「メタミドホス」とは別の有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が新たに検出
2月25日警察庁の次長が捜査協力について中国公安省と協議するため訪中。
2月28日中国公安当局は、メタミドホスが袋の外側から浸透するかどうかを実験。
中国国内で殺虫剤が混入した可能性を事実上全面否定。
8月6日中国外務省は、「中国国内で6月中旬に中毒事件が起きていた」と認めた
8月12日中国製ギョーザ中毒事件で、中国国内で発生した中毒事件の被害者が4人だったことを明らかに
2009年4月1日中国公安当局がギョーザの入った段ボール箱の外側から注射針を刺してメタミドホスを注入し、
ギョーザや包装袋への付着状況を調べていることが明らかに。
2010年3月26日
までに
中国の警察当局は、中国製ギョーザ中毒事件でギョーザに毒を入れたとして、
ギョーザ製造元「天洋食品」の元臨時職員の36歳容疑者を拘束
3月27日警察庁は、中国公安省からの情報として、適用された容疑は「危険物質投入罪」と発表
4月3日中国の警察当局は、拘束していた容疑者を危険物質投与容疑で逮捕
日本生活協同組合連合会|読売新聞|産経新聞|朝日新聞

危険物質投入罪(中国刑法)

危険物質の投与により、人を死亡させたり、重傷を負わせたり、あるいは公私の財産に重大な損失をもたらした場合、10年以上の懲役、無期懲役、若しくは死刑。

犯人逮捕の報道

被害者らの声

混入場所

日本側の見解

密閉された袋の内側からメタミドホスが検出されたため、中国での製造、梱包過程での混入が疑われる。

中国側の見解

製造工程にはカメラや検査員の監視があり、混入を示す状況は確認されていない。(日中の捜査当局の異なる見解については、毎日新聞が対比して解説)。
中国国内でのギョーザ中毒
中国外務省が2008年8月6日、中国製ギョーザ中毒事件をめぐり、「中国国内で6月中旬に中毒事件が起きていた」と認めた。中国で同様の事件が発生したことで、毒物の混入場所が中国である可能性が強まった。

両国の反応

日本

冷凍食品のみならず中国産の食品全般へ不安の声が高まり、野菜までがデパートやスーパーから次々と撤去される事態に。All Aboutは、家計を切り盛りする主婦や、安い食材で低コストのパフォーマンスを行う外食産業に大きな影響を及ぼすと推測(ギョーザ事件が引き起こす、日本の消費不況)。

中国

中国最大手の検索サイト「百度」で河北省石家荘市の天洋食品が製造した冷凍ギョーザで中国国内でも中毒者が出たニュースが検索できなくなった。

中国からの輸入事情

日本冷凍食品協会の調理冷凍食品輸入調査結果によると、中国からの輸入は全体の66%近くに上り、輸入高はこの10年で5倍以上になっている。
All Aboutは中国産食品って、どのぐらい輸入されてる?の中で、急成長する輸出産業において中国企業の成熟が追いつかず、品質管理や社員教育の不備が今回のトラブルを招いたのではないかと分析している。

統計データ

  • 中国からの食料品輸入の動向 - 財務省貿易統計による。中国産食料品の輸入は20年で4倍に拡大し、シェアは15%に(野菜は50%以上)。社会実情データ図録
  • 冷凍食品の消費量・輸入量推移 - 日本冷凍食品協会データ。拡大する冷凍食品消費。近年の消費量増加は中国を中心とする輸入量の増加によっている。社会実情データ図録

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