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生活保護費横領で無料宿泊所側を告訴へ
ホームレスらの生活自立支援を目的とした民間の「無料低額宿泊所」を運営する団体に生活保護費約180万円を横領されたとして、埼玉県川口市の宿泊所に入所していた男性(53)が、業務上横領容疑で運営団体の代表ら4人を28日にも県警に刑事告訴する。支援団体が27日、記者会見して明らかにした。
支援団体によると、男性は平成20年5月、東京都豊島区の公園で勧誘されて川口市榛松の宿泊所に入所。同市に生活保護を申請し、今年1〜8月にかけて生活保護費計約200万円を市役所で受け取った。
しかし、同行した宿泊所の男にその場で全額渡すように命じられ、男性には1日1000円の生活費が週6日支払われるだけだった。
宿泊所の部屋は約2畳半のベニヤ板で仕切られた個室で風呂は週に2回。食事は期限切れのコンビニ弁当などが提供されたという。
運営団体は住居使用料や食費などの名目で月約9万円の負担を求めたが、男性側は「サービス内容と比べ常軌を逸して高額で、一方的な金銭の徴収は法的根拠がない」と主張している。