09年GDP、世界2位を維持 中国との差はわずか16兆円

2010.2.15 10:28

 2009年は、かろうじて世界2位の経済大国を維持。内閣府は15日、09年の国内総生産(GDP)速報値の発表を受け、日中のGDP比較を試算した。それによると、09年の平均為替レートでドル換算した名目GDPは、日本が5兆849億ドル(474兆9240億円)に対し、中国は4兆9090億ドル(33兆5353億元)で、日本が1759億ドル差で上回った。

10~12月期GDP、4・6%成長 3四半期連続プラス

 平均為替レートは1ドル=93・53ドル。日中の差は、日本円で約16・5兆円まで肉薄された。2010年は中国が日本を抜くことが確実視されている。

 09年は、中国が10~12月期に前年同期比10・7%増の2けたのプラス成長を記録するなど、世界同時不況からいち早く立ち直る一方、日本は、二番底の懸念がくすぶるなど、回復に手間取り、差が縮まった。

 10年の高成長が続く中国の逆転は確実。国際通貨基金(IMF)は、名目成長率について、日本が0・9%、中国は10・3%と予測。経済協力開発機構(OECD)も、0・1%対10・0%と予測している。

 日本は、1968年にドイツを抜いて以来、守ってきた米国に次ぐ世界2位から3位に転落する見通しだ。

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