2010年2月15日 11時6分 更新:2月15日 12時1分
水産庁に入った連絡によると、15日午前9時ごろ(日本時間)、南極海で調査捕鯨をしていた調査船「第2昭南丸」(712トン、小宮博幸船長)に、反捕鯨団体「シー・シェパード(SS)」のメンバー1人がジェットスキーで接近し、乗り込んだ。今年度の調査捕鯨で、SSのメンバーが乗り込んで妨害したのは初めて。
水産庁によると、乗り込んだのは、先月、同船と衝突し大破したSSの抗議船「アディ・ギル号」のニュージーランド人の男性船長。衝突事故の損害賠償として約3億円を求める書簡を第2昭南丸の乗員に手渡したという。SSの男性船長は乗り込んだ際、右手親指に軽傷を負い第2昭南丸の乗員が手当てした。第2昭南丸の乗員約20人にけが人はなく、船体にも被害はない。【奥山智己】