2010年2月13日 10時17分 更新:2月13日 12時22分
【ワシントン古本陽荘】昨年亡くなった米民主党の重鎮、エドワード・ケネディ元上院議員の次男パトリック・ケネディ下院議員(42、民主、ロードアイランド州選出、8期)は12日、11月の中間選挙に出馬しない意向を表明した。これにより名門ケネディ家出身の連邦議員が約60年ぶりに議会から消える見通しとなった。
パトリック氏はAP通信に「肩の荷が下りた。これまで経験できなかったプライベートな生活を楽しみにしている」と語り、父の死が引退のきっかけとなったと明かした。
故ケネディ大統領が下院議員に就任したのは1947年。以来一族は連邦議員や閣僚として米国政治に深くかかわり続けてきた。
ケネディ家を巡っては、ケネディ元大統領の娘、キャロライン氏が、クリントン国務長官の後任のニューヨーク州選出の上院議員候補として名前が一時挙がった。また、パトリック氏の兄で弁護士のエドワード・ジュニア氏にも国政への待望論があるが、AP通信によると、パトリック氏自身は近い将来、公職に就く可能性を否定しているという。