2010年2月13日 6時21分 更新:2月13日 10時59分
【バンクーバー栗林創造】バンクーバー五輪のスノーボード・男子ハーフパイプ日本代表、国母和宏選手(東海大)の公式服装の着方が乱れていたと批判されている問題で、日本選手団の橋本聖子団長は12日(日本時間13日)、同夜開催される開会式への国母選手の出席を取りやめさせると発表した。17日に予定されている競技には、橋本団長の判断で参加できることになった。国母選手は会見に同席し、「責任を重く感じています」と謝罪した。
国母選手は会見で「応援してくださる方々に、雪の上でいい滑りを見せられるよう頑張ります」と述べ、開会式については「チームのみんなと出たかった。残念です」とした。
批判の電話などが多数寄せられた全日本スキー連盟(SAJ)では、日本オリンピック委員会(JOC)に国母選手の大会出場辞退を申し出た。これを受け、橋本団長が12日に国母選手と話し合った結果、大会出場を認めることが決まった。橋本団長は「私がすべての責任を負い、全力でサポートしたい」とした。また、「責任を取るのは大会で自分を出し切ること。子供たちに夢を与えるのが、いまの彼の仕事だ。本人は反省している」と述べた。
国母選手はバンクーバーに移動した際、公式ブレザーを着用しながら、ネクタイを緩め、ズボンを腰の低い位置まで下げるなどしていた。また、10日に開かれた会見では「反省してまーす」と語尾を伸ばして語ったが、反省の色が見られないとの批判も出ていた。