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タイ:衝突、日本人カメラマン死亡 村本さん元同僚「亡くなったの、本当に」

 ◇「応援で現地へ」

 「亡くなったのは本当に村本さんなの?」。タイ・バンコクでの軍・警察部隊とデモ隊の衝突でロイター通信の日本人カメラマン、村本博之さんが死亡したとの一報に、ロイター通信の関連会社勤務で、ロイター東京支局で一緒に働いたことのある元同僚の女性は驚きを隠せなかった。

 元同僚によると、村本さんが現地に出発したのは8日。同社バンコク支局のカメラマンの体調が優れず、応援要請が来たため、急きょ、現地入りしたという。村本さんは十数年前に入社し、東京支局ではベテランカメラマンだったが、戦場や紛争地の取材経験はほとんどなかったという。

 元同僚は「温和な性格でみんなにも愛されていた。現地入りしてからの行動はまったく把握できないが、信じられない」と話した。

 また、村本さんと家族ぐるみでの付き合いがあったという女性(36)は「先輩にも後輩にも『ヒロ、ヒロ』と呼ばれて親しまれていた。小学生か中学生になる娘が2人いる。何かの間違いであってほしい」と語った。

    ◇

 村本さんはロイター通信のニュースサイトに日本の文化などを紹介する記事を掲載している。09年3月には、不況にもかかわらず、多くのファンがマンガやアニメのコスプレ姿を見学しに来る様子をリポート。08年3月には、最新ロボット技術を組み込んだロボット同士が戦う「ロボット大会」を取材している。

 ◇ロイター広報「確認を急ぐ」

 ロイター日本法人の広報担当者は11日未明、東京都港区の事務所前で報道陣の取材に応じた。担当者によると、村本さんは8日に日本を出発。22日に帰国予定だった。年齢は40代前半で、10年以上同社で勤務しているという。担当者は「亡くなったかどうか分からないが、確認を急いでいる」と言葉少なだった。

毎日新聞 2010年4月11日 東京朝刊

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