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売りは“遊び心” サイト「仙台デパート」あす開設
 | いすを犬に見立てた「イスの散歩」の撮影風景=仙台市青葉区 |
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仙台市在住のクリエーターたちが4月1日、地域情報を発信するウェブサイト「仙台デパートメント」を始める。フリーライターらが知恵を結集、持ち前の技術も駆使して、新たな視点で街を見つめる。いすを散歩させたり、サイトのフロア「もよおしもの会場」でトイレを取り上げたり、遊び心も満載だ。
CMディレクター菊地貴公さん(44)=青葉区=が呼び掛け、フリーライターやデザイナー、モデルら約40人が参加。サイト上に「ファッション」「フード」「ライフ」のフロアを設け、10以上の企画を順次展開する。
市内の家具店で販売するいすを紹介する企画も、単なる商品案内では終わらない。いすにイヌの首輪を付け、店員らと街を行く様子を撮影した。題して「イスの散歩」。駄じゃれとはいえ、ちょっと奇抜な発想でユニークな映像に仕上げた。
いすの解説を担当するライター佐藤華奈子さん(28)=若林区=は昨年、東京から引っ越してきた。「仙台の街と人を知るきっかけにしたい」と意気込む。写真家の木村めぐみさん(31)=泉区=は「新しい手法を試すチャンス」と目を輝かせる。
「最後の晩餐(ばんさん)」は市内の料理人に地球最後の日に食べさせたいと思う料理を作ってもらう。「もよおしもの会場」で紹介するのは、お薦めのトイレ。若林区卸町のクリエーター集合作業場「TRUNK(トランク)」の取材も計画している。
国内外で活躍するデザイナーの木村浩一郎さん(46)=青葉区=も参加し、マグネシウム製のいす「アナーキー マッキントッシュ」を散歩させる予定。「クリエーターが実力を発揮する場という趣旨が素晴らしい」と期待する。
サイトは現在、制作過程をつづった日記を掲載中。「支配人」を務める菊地さんは「それぞれ面白いと感じることを思い切ってやっている。ひねりの効いたタウン情報を楽しんでほしい」と呼び掛けている。
2010年03月31日水曜日
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