くも膜下出血のため7日に37歳で急逝したプロ野球巨人コーチで、広島東洋カープでも11年余り活躍した木村拓也さんの葬儀が10日、広島市西区の斎場で営まれた。球界関係者たち約2500人が参列し、別れを惜しんだ。
広島の松田元オーナーや出身地宮崎県の東国原英夫知事たちが弔問に訪れ、巨人の滝鼻卓雄オーナーが「天国でノックバットを片手に、笑い声を響かせてください」と弔辞を読み上げた。広島の山本浩二元監督は「よく怒ったが、反発心で上がってきた選手。体も丈夫だったから、今でも信じられない」と声を詰まらせた。
シーズン中のため広島や巨人のナインは参列できず、広島の野村謙二郎監督や選手一同、長嶋茂雄元巨人監督たちから多くの弔電や供花が届けられた。斎場の外には約500人のファンが詰め掛け、冥福を祈った。
24日に東京ドームである巨人―広島戦が追悼試合となる。
【写真説明】木村さんの棺を載せた車を見送る葬儀の参列者(撮影・室井靖司)
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