ステーキ店「ペッパーランチ」店長ら女性客を拉致強姦

　

　■睡眠薬準備し…

　大阪・ミナミ大阪市中央区心斎橋筋のステーキチェーン店「ペッパーランチ」心斎橋店で、食事中の２０歳代の女性客を拉致して乱暴したとして、大阪府警南署が強盗強姦（ごうかん）と逮捕監禁致傷の疑いで、同店店長の北山大輔（２５）＝大阪府泉佐野市＝と店員の三宅正信（２５）＝大阪市西成区＝の２容疑者を逮捕していたことが１６日、分かった。

　２人は犯行を認めており、「女性をかこっておくつもりだった。インターネットでスタンガンや睡眠薬を購入し、店に来る女性客を物色していた」と供述している。

　調べによると、２人は９日午前１時過ぎ、同店で閉店作業を装って入り口シャッターを閉め、１人で食事中だった女性客に「逃げたら殺す」とスタンガンで脅迫。無理に睡眠薬を飲ませ、泉佐野市内の貸しガレージまで車で連れ去り、輪姦乱暴した上、現金約５万５０００円入りの財布を奪った疑い。店内にはほかに客はいなかった。２人は制服姿のままレイプをしたという。

　女性はその後もガレージ内の車の中で手足を縛られ緊縛監禁されていたが、同日午前９時過ぎ、自力で脱出し、通報。南署に被害届を出した。南署員が店で何食わぬ顔で勤務していた２人を任意同行した。

　女性は「現場には男が４人ほどいた」と証言しており、悪質な集団輪姦レイプが行なわれた模様。同署はほかにも共犯がいる可能性もあるとみて捜査。余罪も含め追及していく。

　同店は事件後、休業している。「ペッパーランチ」は飲食店を運営する「ペッパーフードサービス」（東京都墨田区）が経営。２０４店舗（うち海外１７店舗）を展開している。同社の一瀬邦夫社長は１６日夜会見し、「あってはならない重大な不祥事で、誠に申し訳ありません」と謝罪した。

これをうけて
コンビニ大手のファミリーマートが「ペッパー」との商品発売中止 を決定。両社は今月中に、初の共同商品となる弁当を関東圏限定で発売する予定だった。

　

スタンガンや睡眠薬はネットで購入。女性客を物色していたから計画的。手口が慣れていることから余罪についても厳しく追及する方針

「ペッパーランチ」はレストラン経営などを手掛ける「ペッパーフードサービス」が展開するステーキ店。国内に194店舗を展開し、昨年9月には東証マザーズに上場している。
　北山は2000年3月に府立佐野工業高校を卒業後、4社を転々とした後、昨年7月に「ペッパー」社に入社。同社の一瀬邦夫社長は「明るく清潔感があり信頼し切っていた。大阪人らしくガッツもあった」というが、社長自らおこなった面接は、とんだレイプ魔を採用する結果となった。

　北山は「夢は経営者。社員を辞めて『ペッパーランチ』と委託経営を結びたい」と3月末に退社、4月から心斎橋店を任されていたが、委託経営を始めてからの営業姿勢は、客の評判もよくなかったようで、「はじめから客のレイプが目的で店長に手を挙げたのではないか」との見方もある。

　

　女性のお一人様時代到来といわれた昨今、このような日本の中心的な繁華街のど真ん中の一般飲食店でおこなわれたレイプ事件は、まさに前代未聞なのである。